こんなタイトルだからといって別に毎日ユウウツなわけではなく、
ユウウツでいるよりは日々お気楽に過ごしたいなぁということで、
団地にちなんだ話を気の向くままにつらつらとつづるエッセイ。

20年住んでも

"" 今回載せた写真は、まだ本気でサイトを作ろうとは思っていなかった頃に撮ったもので、これまであまり行かなかった場所がほとんど。20年以上住んでいたけど、子どもの頃は自分の家と通学路、それに友達の家の周辺くらいしか行かなかったから、学区が違う半分くらいの地区はほとんど知らない場所だったりする。さらに、中学以降は団地外に出るようになって、通学路以外は通ることもなくなってしまった。
 そんなわけで、今になって歩いてみて「こんな場所があったんだ」と思ったところがメインになってるので、あまり団地内のガイドにはなってないかもしれない。ほかの場所については、また適当に追加していく予定。

 知らなかったところを見て回るのは楽しい反面、知って驚くこともある。まず、郵政公社の社宅だった6棟がまるまる取り壊されて、空き地になってたこと。見晴らしはものすごく良くなったけど、そこにあった建造物がまとめてスコーンとなくなるっていうのは結構違和感がある。それにしてもこの空き地、子どもの頃だったら間違いなくフェンスなんてくぐり抜けて中で遊んだだろうなぁ。
 それから、NTT社宅の方も定年退職の関係か人が大分減ってるみたいだし、商店街も一部の店が残るのみで、ほとんど店が閉まってる。こっちに戻ってきた時に残っていた中華料理屋も、この春になって店を閉めてしまって、昔を知ってるだけに寂しいというか何というか。
 およそ30年ほど前、団地ができてしばらくは商店街もにぎわってた。スーパーの横にはアヒルとか九官鳥といったペット類もいて、よく遊んでた。1980年前後にはインベーダーブームの影響で、アーケードゲームが商店街やら駄菓子屋なんかにも入ってくるようになって、放課後にたむろする絶好の場所だった。商店街のパン屋で駄菓子を買ったりして、カラオケインベーダーだのパックマン(とそのコピー)だのフロッガーだのドンキーコング(とそのコピー)だの、そういったゲームに群がってた。ただ、新しいゲームは商店街に入ってくるのが遅かったから、ある程度の年齢になると新しいゲームを求めてゲームセンターを探しに団地外へ出て行っちゃって、それっきり商店街にはほとんど行かなくなってしまった。
 商店街自体も、おそらく駅方面のデパートやスーパー、ディスカウントショップなどに客を奪われてしまったんだろう。もともとベッドタウンとして作られたような団地だったから。

 そんなこんなで、久しぶりに戻ってきてみると住民は年を取り、商店街は寂れてしまっているんだけど、悪いことばかりでもない。環境は落ち着いたし、緑が割と多くて道ばたの草花に目をやるようになったし、割とのんびりしてたりする。困るのはコンビニがないことくらいで……。まぁ、自転車で10分も乗ればあるから、ちょっとした運動になっていいかな。

07'07'29

団地に目覚めたワケ

給水塔とサクラ 物心付いた頃からずっと団地に住んでいて、10年くらい前に一度出たんだけど、諸事情で戻って来てから1年が経とうとしている。でも、実はつい2カ月くらい前までは団地に対して特別な思いがあったわけじゃなくて、こんなサイトを作ることになるなんて夢にも思ってなかった。もちろん、長く住んでた場所だから懐かしさはあるんだけど。

 団地に目覚めたきっかけのひとつは、今年の5月にたまたま知った本「僕たちの大好きな団地」を読んだこと。「団地の本なんて、また随分とマニアックな」なんて思いながらも、とりあえず興味半分で買って読んでみると「ああ、団地ってこんなに色々あるんだなぁ、面白いなぁ」と、自分でも意外なほどハマッてしまったのだ。その辺りのくだりについてはブログの方も読んでもらえれば

 ただ、もっと大きなきっかけになったのは、近所にある大規模団地の建て替えだったりする。
 建て替えが始まっていることについては半年ほど前に知ったんだけど、実のところ駅前から見える辺りまでしか行ったことがなくて「まぁ、古い団地だから建て替えなんだろうな」という程度にしか思ってなかった。その後、冬場に初めてこの団地内の病院に行ったときに、実はものすごく広い団地だっていうことが分かって、駅前とは違うタイプの住棟を眺め ては「古い団地って何だかいいなぁ」などと思いながら自転車をこいでた。
 その後、団地本を買って近所を撮るようになるんだけど、決定的だったのは今年の6月に入ってからのこと。銀行に寄る途中、見慣れた駅前の棟に取り壊しのための骨組みが作られるようになって、「これはヤバい、なくなる前に写真を撮っておかないと」と本気で焦り、そこから本格的に撮るようになったというわけ。この時ばかりは、20年以上も近所にいながら何で気付かなかったんだろうと本気で悔やんだもの。もっと早く団地に目覚めていれば――なんて思ったりもしたけど、こればっかりはどうしようもない。せめて、今見られる部分を写真に収めておければと思ってる。

 それ以外にも市内には割と団地があって、1960年代に建てられた団地もまだ残ってる。これからは近隣の写真も撮りながら、古い団地にも足を運ぶつもり。

07'07'17

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