各論目次

  第2節 逃走の罪(97条~101条)

保護法益

 国家は,犯罪を行った者などを拘束する権限をもっています。この権限にもとづく作用を守ろうとするのが「逃走の罪」です。

 つまり,その保護法益は,「国の拘禁作用」ということになります。

類 型

 「逃走の罪」には,大別して,(A)逃走「する」罪と,(B)逃走「させる」罪があります。

 まず,(A)拘禁されている者が「逃走する」行為を処罰するものとして,次のものがあります。

  ① 逃走罪(97条)

  ② 加重逃走罪(98条) 

 また,(B)拘禁されている者を「逃走させる」行為を処罰するものとして,次のものがあります。

  ③ 被拘禁者奪取罪(99条) 

  ④ 逃走援助罪(100条) 

  ⑤ 看守者逃走援助罪(101条) 

 ①~⑤まで,すべて未遂罪があります(102条)。  

 

                                                                                 逃走罪