各論目次

第9編 国家的法益に対する罪3

 単 章 国家の作用に対する罪3

 ここでは,「国家法益に対する罪」の最後として,「国家の作用に対する罪」の残りである「汚職の罪」を勉強しましょう。

  単 節 汚職の罪

 「汚職の罪」とは,職権の濫用により,国または地方公共団体の作用(立法・行政・司法)の適正な運用を侵害することを内容とする犯罪です。

 刑法は,汚職の罪として,①「職権濫用」の罪(193条-196条)と,②「賄賂」の罪(197条-198条)を定めています。

 両者は,国(地方公共団体)の機関である公務員が自己の職務を遂行するにあたって公務の公正を汚す点で共通しており,公務員の職務犯罪ともよばれます(大谷参照)。

 

                                                                         職権濫用の罪