各論目次

第2編 社会的法益に対する罪1

意 義

 社会的法益(社会法益)とは,個人法益を抽象化・一般化した,社会・公共の利益をいいます。個人の集合体としての公衆の利益ということもできるでしょう(大谷)。

 社会的法益に対する罪とは,これを侵害し,または,侵害の危険を生じさせる犯罪をいいます。

種 類

 刑法2編は,「社会的法益に対する罪」として,以下のものを規定しています。

   仝共の「平穏」に対する罪(8章〜11章)

  ◆仝衆の「健康」に対する罪(14章・15章)

   公共の「信用」に対する罪(16章〜19章)

  ぁ 嵒俗」に対する罪(22章〜24章)

     ※ ただし,22章のうち,176条(強制わいせつ)〜181条(強制わいせつ等致死傷)は,現在では「個人的法益」(性的自由)に対する罪ととらえられています。

本編で勉強するもの

 ここでは,「公共の平穏に対する罪」について勉強しましょう。

 

                                                                       公共の平穏に対する罪