各論目次

  第2節 賭博・富くじに関する罪(185条-187条)

 「賭博」および「富くじ」に関する罪は,偶然の事情による財物の得喪を処罰するものです。

犯罪類型

 刑法は,以下の罪を規定しています。

  ①賭博罪(185条) 

  ②常習賭博罪(186条1項) 

  ③賭博場開張図利罪・博徒結合図利罪(同条2項) 

  ④富くじ発売等罪(187条) 

処罰理由

 賭博や富くじは,国民に怠惰浪費の弊風(悪習)を生じさせ,勤労の美風を害するばかりでなく,はなはだしいときは副次的な犯罪を誘発し,または国民経済の機能に重大な障害を与えるおそれもあることが,これを処罰する理由とされています(最大判昭25・11・22参照,通説)。

  * もっとも,財政上の理由などから,種々の賭博・富くじ行為(競馬・宝くじ等)は,法律によって違法性が阻却される(35条)ことになっています。

    現実的には,暴力団が,資金源とするために,高額の賭博等に引き込み,生活を破綻させるような事案が大きな問題となります(条解参照)。

 

                                                                                 賭博罪