
勝又先生、長野県 K小学校にて講演!! 2008年6月30日(月) 長野県の山あいの小さな小学校に勝又先生がいらしてくださいました。 前日に寝ないで用意してくださったという ふんだんな資料を見せていただきながら将棋の話、脳の話、挨拶の話など楽しい時間をプレゼントしてくださいました。 当日の素晴らしいお話をどこまで伝えられるか自信がありませんが、講演の内容をまとめましたのでご覧ください。 なお、勝又先生のお話からさらに子どもたちが「知りたい!」と思われる事柄についてリンクを貼りましたので、ご活用いただけたら幸いです。 (記録係 テツ母) |
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午後2時少し前。体育館に3年生から6年生のこどもたちがあつまります。 最初に校長先生のお話。 N先生による勝又先生の紹介で会がはじまりました。 |
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「将棋のルールを知っている人!?」勝又先生の問いかけにたくさんのこどもたちの手が挙がりました。 将棋は「完全情報ゲーム」です。すべての情報が盤面にあるので、運は関係ありません。 つまり、きちんと考えて行動する人が勝つのです。自分の力がすべて・・・だから将棋はおもしろいのです。 |
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将棋の歴史について 将棋の駒は何故、五角形なのでしょう。 世界には将棋と似たゲームがたくさんあります。 ヨーロッパには「チェス」 中国には「シャンチー」(中国象棋) 朝鮮には「チャンギ」(朝鮮将棋) これらはすべてインドのチャトランガ(インド将棋)が元になっています。
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チェス
中国将棋(シャンチー)
朝鮮将棋(チャンギ) |
世界の将棋の駒の形・色もさまざまです。 チェスは立体で、駒は白と黒。 中国将棋は丸形で、駒は青と赤、または赤と白。 朝鮮将棋は八角形で、駒は黒と赤。 これらの将棋はとった相手の駒は使えません。相手と色が違いますからね。 ところが、日本の将棋は色がついていませんね。とった相手の駒が使えるのです。 そこで、質問。なぜ、日本の将棋は五角形なのでしょう?わかる人? はい、君。 「行く方向がわかるように五角形になっていると思います」(児童) そのとおり。五角形は向きを表しています。矢印と同じですね。 |
写真は日本将棋連盟デジタルショップよりお借りしました。 |
駒の名前の由来 (駒を見せながら)これは「金」これは「銀」王は「玉」これらはすべて大切な宝物ですね。 他にも桂馬の「桂」は肉桂(ニッキ)といって、貴重な香辛料です。 香車の「香」は香木です。 将棋は宝物を取りっこするゲームです。最後に一番大事な玉をとれば勝ちです。 |
象が川を渡るところ |
中国将棋のルール 中国将棋の盤の真ん中には線が引いてあります。これは「川」です。 この駒はなんて書いてあるかわかりますか? 「象」。実は「象」の駒は相手の陣地に川を渡って行けないのです。本当の象さんはとても泳ぎが上手なのに中国には象がいなかったので、インドから来た象を見てあまりに体が大きいので泳げないものだと思ってしまったんですね。 中国には「象が川を渡る」ということわざがあります。「無理なことをする」という意味なんですね。 |
脳の話 今、理化学研究所と将棋連盟とメーカーで脳の研究をしています。 世界に5台しかないというMRIという機会で脳の中身を調べる研究です。 この中に2時間入って、将棋の問題や記憶する問題をするわけです。これが私の脳の中身です。
さて、みなさん。脳のエネルギー源は何だと思いますか?手を上げてください。 「肉だと思う人」「野菜だと思う人」「お米だと思う人」 実は、脳のエネルギーは「ブドウ糖」なんですね。ごはんや、パン、うどんを食べると体の中でブドウ糖が作られます。 脳は体のエネルギーの1/5を使っています。 |
脳の重さは約1400グラム。それが全体の20%のエネルギーを使うのです。しかも、食いだめがきかないし、寝てる間に減っていきます。 将棋のプロは丸一日将棋をします。たとえば、千日手などひきわけになってしまったら30分後に再開しなくてはいけません。 私も以前、朝10時に対局を開始して、夜10時10分にひきわけになってしまったことがあります。その30分後、10時40分から再開しました。対局後体重を量ってみたら2キロも減っていました。運動も何もしていないのに。 いかに脳がエネルギーを使っているかがわかるでしょう。 脳の研究についてくわしいことは |
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将棋を指す時に大事なこと まず大事なことは考えること。よく考えてきちんと判断することが大事です。 そして、集中すること。集中をしていないと間違えたり、見落としをしたりします。 それと、我慢すること。じっと我慢をして、投げやりになってはいけません。いい加減なことをしないことが大事です。 |
プロ棋士が守っていること 朝ごはんをきちんと食べること。将棋の羽生先生は毎日たきたてのご飯を食べているそうです。朝ちゃんと食べないと脳が働きません。 あと、睡眠をきちんととることです。 よく寝ないと集中ができません。対局前はよく寝るようにこころがけます。 |
あいさつについて 将棋は礼に始まり、礼に終わります。 将棋の「名人」は江戸時代から続く400年の歴史があります。長く続いている文化です。 将棋は2度深くお辞儀をしてはじまります。。 最初は駒箱を開けるとき。上位者、年上の人が駒箱を開けるときに礼をします。 そして、並べ終わったらもう一度あいさつをします。 この写真を見てください。(対局風景の写真を掲げる)深くお辞儀をしているでしょう。 将棋は必ず「お願いします」ではじまり、「負けました」「ありがとうございました」とあいさつでおわります。 柔道や剣道でも同じですが、あいさつは将棋でもとても大切なことです。 みなさんも日常の生活で「おはよう」〜「おやすみ」・「いただきます」〜「ごちそうさま」と言いますね。 あいさつがきちんとできるようになりましょう。
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模範対局 では、ここから模範対局をしましょう。N先生、ひとり生徒さんをお願いします。 「M君前へ」(N先生の指示) 〜駒を並べながら〜 ああ、駒の並べ方を知っているのですね。駒の並べ方にも作法があるのです。 では、振り駒で先手後手を決めます。 振り駒をしてくれる生徒さんと開始の挨拶をしてくれる生徒さんをお願いします。 「T君、N君 前へ」(N先生の指示) T君緊張しながら駒を振る。と金が2枚、歩が1枚、立った駒が2枚。 N君も緊張しながら振り駒の結果をアナウンス。 「振り駒の結果、M君の先手になりました。」 「お願いします」「お願いします」 |
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〜模範対局〜 ・・・では時間になったのでこのあたりで。 Mくんの囲った形を見てください。金銀で王を守って角・飛車で攻撃準備をしていますね。味方の20枚の駒が協力して、王を守り、相手を攻めています。チームワークがいいですね。将棋はこのようにチームワークをとても大切にするゲームなのです。 |
N先生のお話。 勝又先生、今日はありがとうございました。 将棋、楽しそうだな。やってみたいな。と思った子もいるでしょう。 でも、おうちに将棋盤がないよ。高くて買えないよ。という子は100円ショップにいってみてください。駒も盤も100円で買えます。200円で揃います。本当はもうちょっといいものが欲しいですけどね。でも、200円で楽しめますよ。 |
校長先生のお話。 みなさん。野球のプロは「プロ野球」サッカーのプロは「Jリーグ」「プロサッカー」ゴルフは「プロゴルフ」レスリングは「プロレス」と言いますね。 将棋のプロは「プロ棋士」。今日はプロとして活躍をされている勝又清和先生のお話を聞くことができてよかったですね。 将棋だけではなくて 脳の話、朝ごはんの話、あいさつの話がありました。 あと、将棋はチームワークでみんなで協力して守ったり攻めたりするという話があり、とてもいいお話だったと思います。 校長先生も子供の時に将棋を覚えてよく指したものです。今でも、日曜日のNHKの番組を見たり時々は指して楽しんでいます。 みなさんも、将棋を覚えて友達同士で指して楽しんでください。
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いずれも将棋の指導に定評のある素晴らしい先生です。 勝又教授の講義を真剣に聞いていらっしゃいました。 長野県内の将棋の普及に役立ててくださることでしょう。 (テツ母・記) |