NPO法人環境研究所豊明  2012年4月26日



井堰川探検




沓掛小学校4年生 総合学習
森の探検 一之御前の森


              
             一之御前の森       森の中で樹木を探す       樹木の特徴を調べて・・・・

               ◆おたずねものの木を探そう −君は森の名探偵−

日時:平成24年 3月13日(火)
場所:一之御前の森

 3月13日(火)9時から午前中、一之御前社の森で、森の探検を行った。森の中には色々な種類の樹木がある事に気づき、自然に親しみ森の役割を知ってもらおうと、予め10本の樹を選び、その樹を見つけさせるという試みだ。

事前に、選んだ10本の樹に樹名札を付け、樹皮と樹形を写真に撮り、「おたずねものの木を探そう・君は森の名探偵」と言ったカードを作成し、子供たちは、そのカードの写真をヒントに樹名札の付いた樹を探し、見付けたらそのカードに樹名を書き込み、10本の樹を探して歩くと言うゲームだ。

色々な注意事項を聞いた後、1時間の制限時間で早速森の中へ入って行った。すぐ見つかった樹、中々見つからない樹、子供たちは森の中を行ったり来たりしていた。中には、キノコを採ってきて食べられるかどうか聞いてくる子、猛禽類が捕獲した鳩の残骸を見つけた子、蟻の巣やムカデを見つけた子等々森の探検を楽しんでいた。

まとめの時間では、答え合わせと森の中で感じた事をまとめ、6つの班のリーダに発表して貰った。10本全部見つけることが出来なかった班もあったが、ほとんどの班は全部見つけていた。ただ、カードの樹と樹の名前が全部正解だった班は少なかった。
 最後に総まとめで、樹の種類、葉っぱの形、多様な生きものの命を育む森の役割などの話をして終了した(岩名)

◆子ども達の感想(一部抜粋)
 木にも色々あって、ツルツルの肌・ザラザラの肌・デコボコの肌など楽しかった。
森の中は迷路みたいで迷った。
枯木や落葉で歩きにくかった。
落葉がふわふわで気持ちよかった。
ゴミがいっぱいあった。
 森の空気が気持ちよかった。
木の間からの光がきれいだった。
キノコがいっぱいあった。

・グールプの確認  ・木の種類30〜40  ・探す木10本 
・木の名前の名札が付けてある
・「おたずねものの木を探そう」の説明 ・時間は1時間  ・注意すること
・「おたずねものの木を探そう」を配布
トイレ休憩 まとめ     環境研究所(担当:岩名)
・答えあわせ  ・まとめの説明 ・まとめ用紙配布
発表   まとめたものを 各クラス1グループが発表
全体のまとめ             環境研究所(担当: 中村)
・一之御前と鎮守の森(社寺林)について
終了              終わりの挨拶  先生

                             

鎮守の森 社寺林

鎮守の森というのは、かつては神社を囲むようにして、必ず存在した森林のことでの字をあてることも多い。「神社」と書いて「もり」と読ませている例もあり古神道から神社神道が派生したことがうかがえる。 また、「社叢」(しゃそう)と称されることも多い。
 神社を遠景から見ると、たいていはこんもりとした森があり、その一端に鳥居がある。鳥居から森林の内部に向けて参道があり、その行き当たりに境内本殿があり、その背後には森林の中央部が位置するようになっていて、森の深い方に向かって礼拝をする形になっている。このことからも「(やしろ)」が先に在ったのではなく、信仰された森に社が建てられたことが良くわかる。また海岸近くに魚つき林という、古くから保護された森林がある場合、そこに神社が設けられている例が多い。
 現在の、神社神道(じんじゃしんとう)の神体(しんたい)は本殿や拝殿などの、注連縄の張られた「」(やしろ)であり、それを囲むものが鎮守の森であると理解されているが、本来の神道の源流である古神道(こしんとう)には、神籬(ひもろぎ)・磐座(いわくら)信仰があり、森林や森林に覆われた土地、山岳(霊峰富士など)・巨石や河川岩礁など特徴的な場所)など自然そのものが信仰の対象になっている。
 神社神道の神社も、もともとはこのような神域(しんいき)や、常世(とこよ)と現世(うつしよ)の端境と考えられた、神籬や磐座のある場所に建立されたものがほとんどで、境内に神体としての神木や霊石なども見ることができる。そして古神道そのままに、奈良県三輪山を信仰する大神神社のように山そのものが御神体神霊依り代とされる神社は今日でも各地に見られ、なかには本殿や拝殿さえ存在しない神社もあり、森林やそのを神体としているものなどがあり、日本の自然崇拝精霊崇拝でもある古神道を今に伝えている。

人工的に作られた例
 これらと逆に、神社のために鎮守の森が作られた例もある。特に有名なのが明治神宮である。台湾などから持ち込まれた樹種もあるが、基本方針として本来その地にあるべき植生(潜在自然植生)に配慮し、将来的には更新によって、自然な鎮守の森らしくなるよう計画されたものである。なお、春日山は、世界遺産に登録される際、この点が考慮されて自然遺産ではなく、文化遺産とされた。

植生
 鎮守の森は、古くからそのような姿で保存されてきたと考えられている。したがって、その森林植生は、その地域の本来の植生、いわゆる原植生を残していると考えられる。周辺の自然が破壊されていることが多い現在では、鎮守の森が、かつてのその地域の自然を知るための数少ない手掛かりとなっていることも多い。そのような意味から、日本森林生態学では鎮守の森は重視され、神社林、あるいは社寺林(しゃじりん)と呼ばれ、よく調査の対象とされる。その過程で貴重さが確かめられ、天然記念物等の形で保護を受ける例も多い。そのような意味では、沖縄に於ける御嶽に付随する森林も同様なものである。
 ただし、完全に昔の植生を残しているとは考えない方がよい。周辺が開発され、鎮守の森だけが孤立して残れば、もともとは広く連続していた植生が小さく切り取られたことになる。その結果、面積が小さくなるから、それによって個体群を維持できない種も出てくることは大いにあり得る。地形的に渓流沿いなどは含まれないこともあり、古来には存在した群落からは失われる部分も多い。また、それに伴う乾燥化等も生じる。それによって変化する部分もあり、新たに侵入する種もある。たとえば神社によく見られるクスノキは、本来は日本の中南部の森林にあったものではないと考えられている。また、ケヤキムクノキなどの落葉樹も、本州中部の平地以南では、極相林にはあまり出現しないはずのものである。

さらに、こうした分断化された植生では、そこを生活場所とする動物の行動圏が個体群を維持するのに十分なだけ確保できないことが多く、植物群落以上に動物群集の劣化は進んでいると考えられる。植物は花粉媒介、種子散布などに特定の動物を必要とするものが多いため、こうした動物群集の劣化はさまざまな形で植生そのものの変質にかかわっているとも言える。

また、直接的な人間の手による撹乱も行われる。境内には野生でない植物の植栽が行われることがよくある。また、森林内で木が倒れた場合に、それによって生じた隙間(生態学用語で言うギャップ)を、スギヒノキなどを植え込むことで埋められることもよくある。近世の段階で、境内における林野資源の利用が進んでいたという報告もある。近年では、森林の下刈りや落ち葉掻きを行う場所もあるが、このような手入れは薪炭林人工林ならいざ知らず、自然の森林でこれを行えば荒廃を進行させるものである。あるいは周囲から削られたり、道路の拡張になどよって森林の周囲が刈られたりすることがままあり、その場合、マント群落ソデ群落を失った森林は林床の乾燥などを引き起こして荒廃しやすい。また、その部分の修復にコンクリート吹きつけなど、安易で自然回復の見込めない方法を使うことが増えている。

それでもなお、いわゆる里山とは異なり、身近な森林でありながらも、人間の利用のために手を入れられる森林とは一線を画する扱いを受け、一定の存在感をもつであり続けて来たものである。