NPO法人環境研究所豊明
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勅使池探検




 勅使池  大永8年(1528年)開塑 面積九十三町歩
               
 勅使の水
勅使池から新田(吉池・大久伝・中島)までの水路は遠く勅使水系の沓掛地区は夏の輪番で三日目でないと水は引けない。田植水も本田地区が済まないと新田へは廻されず日照の年は七月初めになることも屢とあった。
新田開発以来水の辛苦は宿命であった。

勅使池の歴史

勅使池は、豊明市の北部にあって、その広さは23ヘクタールあり、現在は満々と水をたたえ、静かで平和なこのまちの姿を池面に映しているが、かつての農民にとっては命より大事な水だといわれた水源であった。

この池は、大永8年(1528年)後奈良天皇が左中将経広卿を勅使として、東郷村祐福時へ綸旨を下された。経広卿は、勅使池の工事のため桟敷を組み、その上で工事を監督したと伝えられ、現在も桟敷・勅使の地名が残っている。

沓掛城主近藤長安は、東郷町祐福寺の建立に尽くし、代々勤皇の家柄であったと伝えられるので、勅使池の築造には朝廷の助力もあったと考えられる。やがて寛永20年(1643年)、沓掛新田開発に伴って下池が開発された。

昭和36年(1962年)、愛知用水路の完成によって、その後下池は埋め立てられ、もと水路の湿地帯には、県指定の天然記念物のアカバナナガバノイシモチソウが育っている。                        (参考:豊明市史)


 勅使池の概要

勅使池は、農業用ため池で豊明市内の114.6 haの田んぼを潤しています。さらに愛知用水関連のため池でもあります。
市内のため池では、一番大きく歴史的価値があり、自然が豊かです。県内の農業用ため池と比べると、満水面積は4位、貯水量は6位です。

歴史的背景

1)①創設   1528年(大永8年)
②改築   1866年(慶応2年)~1873年(明治5年)
③改修   1933年~1934年(昭和89年)
④改修2次 1968年~1970年(昭和43年~45年)
改修内容 堤防護岸工事、取水施設工事

2)現在の貯水量 834,000
2.池の大きさ
①満水面積:23.3 ha
②貯水量 :834,000
③最大水深:満水時で5m程
④受益面積:114.6 ha
⑤堤高  :7.4
⑥堤長  :700

3.維持管理
①補給池  愛知用水より1961年(昭和36年)より補給
②受益面積 昭和45年 → 220ha
③所有者  勅使池水利組合(徳田、本郷、荒井、寺内、吉池、大久伝、中島)

4.過去に水利組合が抱えていた問題点
1)勅使池が抱えている課題
①水質悪化       
②ゴミの不法投棄

2)社会的課題
①防災に対する不安(集中豪雨、地震)

勅使池の整備事業
池の周りを散策する周回散策路、親水護岸、芝生広場、まずまやなど住民の交流や憩いの場として整備。2002年に作業着手し、2007年度に完了している。


勅使池の水質経年変化