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~エジプト編~ 文明の国のお米はジャポニカ米

お米は世界中で食べられています。 毎月ひとつの国をピックアップして、その国のお米料理をご紹介する「世界お米の旅」の第2回目はいよいよアフリカへ。 今回はエジプトの旅、ナビゲートはエジプトの首都カイロ出身の料理研究家、ジーナさんです。 ご実家はなんと1400年も続くお菓子屋さん。1400年前というと日本では聖徳太子の時代ですから、すごい歴史ですよね。

エジプトはご存じの通り、アフリカ北東端の地中海に面する国。 ピラミッドに象徴される古代文明が花開いた国だけあって、食文化も奥深いものがあります。 歴史にはぐくまれた多彩な調理法のみならず、食材も実に豊かで、メニューの豊富さは世界でもトップクラスという「料理大国」でもあります。

では、エジプトではお米はどのように食べられているのでしょうか? 「お米は料理の素材のひとつとして捉えられています。 野菜のように用いられたり、お菓子の材料になったり、変幻自在です」とジーナさん。 お米はナイル川に育まれた肥沃な大地で生産されていますが、そのお米は日本と同じジャポニカ米。 しかも日本から機械も導入して、お米の作り方も日本から学んでいるそうです。 「エジプト人は輝くようにつややかな良いお米しか食べません。少し固めが好まれます。 日本から良いお米を種として入れたので、エジプトのお米はおいしいですよ」とのことです。 ジーナさんによれば、エジプト政府が日本のお米の種子をモロヘイヤの種子と交換して入手したという記事が、エジプトの新聞に載っていたそうです。 私たちが近年、スーパーでモロヘイヤを見かけるようになったのはそういう事情があったようですね。

お米の変幻自在ぶりは、私たち日本人の想像を超えます。 お米を野菜に詰め込んで煮る「マハシ」(=〝詰める〟の意)はメジャーな料理で、ズッキーニ、なす、ピーマン、トマトにお米を詰めたり、レタス、キャベツ、ブドウの葉、かぶの葉に巻いたりしても美味とか。 また、「水でなく牛乳で炊くとものすごく甘みが出て、トマトソースと相性が抜群なんですよ!」とはびっくり。興味のある方はお試しを。

お菓子の材料としてもお米は大活躍。 「田舎ではごはんの上に牛乳や砂糖、バニラエッセンス、バターをのせてオーブンで焼いたライスケーキが人気」とジーナさん。 また、エジプトではどの家庭にも小さな臼があり、お米を水に浸し洗ってから搗いて粉にして利用するそうで、エジプトプリンの粘りを出すには欠かせないとか。 米の粉はエビ団子や肉団子にも利用されます。

主食はごはんよりパンですが、「コシャリ」というエジプト風混ぜごはんだけは別格、主食として食べられているそうです。 街にはコシャリの屋台もあるとか。今回は特別にコシャリのレシピを伺ってきました。 ======= 少し手間はかかりますが、とってもおいしいので是非お試しを! なお、エジプトパスタは輸入食材を扱う店で販売しています。

私たちと同じジャポニカ米を食べているエジプト人に、親近感を覚えます。 日本とエジプトは、お米の絆で固く結ばれているのです。