“しず”お祖母ちゃんの和歌
おばあちゃん
▲しず
お祖母ちゃん
こと
故:三村 静
   祖母は、若い頃から本を読むのが大好きだったそうだ。だが、明治の時代、 女性が本を読むことに理解を示す人は少なかった。祖母の家人も「女は勉強をするな」という考えだった ので、隠れて こっそり読んでいたのだという。

 ある日、新聞に和歌を投稿した。選者は、与謝野晶子。

 これが見事に入選して、新聞に掲載された。ところが、家人に見つかって、 厳しく叱られ、以後、読書も禁じられてしまったそうだ。祖母が寝物語にしてくれた この話は、 よく覚えている。

 美しい春の光を身に うけてこそ、乙女の血汐は湧くというものなのに…。春の光のような周囲の 理解に恵まれず、心を湧き立たせることが できなかった祖母の哀しみ。その時は、和歌の意味は よく分からなかったが、何となく、私は春の光を身に うけているという気がしたものだ。

 「けいこちゃんは、ええ時代に生れたなぁ。いくらでも勉強が、できるなぁ」

 祖母は、そう つぶやきながら、私の心に種を蒔いてくれたのかも知れない。自分の可能性を信じる ことが できる種を。

 今も、美しい春の光を感じている。そして、暖かい血汐を湧かせている。もう、乙女とは言えない かも知れないが…。


≪『しあわせの言の葉』短文「名もなき女性の名言集」 しずおばあちゃん(P.96〜97)より≫


私が幼き頃
しず お祖母
ちゃん との
思い出の
歌です(^^ゞ
♪「赤とんぼ」

唄:由紀さおり & 安田幸子
(You-Tube)

宜しければ
皆さんも
ご一緒に
ハモッて
下さ〜い!

Scripted by Kazu@Tokyo