「奥様は韓国人」 HP開設10周年記念企画



「アイリス」おもしろす



僕は、韓国ドラマはほとんど見ません。いや、ぜんぜん見ません。
米国の文化に毒されて生きてきたからでしょうか、なんとなくしっくりこなくて・・・。
ちなみに、僕の好きなドラマは「24(twenty-four)」。
で、最近地上波で始まった韓国ドラマ「アイリス」は、韓国で大ヒット!
妻も喜んで見てます。
で、設定が「24」に似てる、ということで、ちょっと興味もあるので、
苦手意識を解消すべく、僕も韓流ドラマというものを見てみることにしたのであります。


第1話

いきなりイ・ビョンホンが狙撃。逃げるイ・ビョンホンを追う北朝鮮工作員。
普通の人も歩いているところを、後ろからいきなり発砲され、負傷。
なんで、うしろからイ・ビョンホンだと分かったんだろう?北朝鮮工作員
だから、誤射しても平気なくらい残忍な奴らなのだ。たぶん。
とうとう追い詰められ、ヘリまで来ちゃって、ロケットランチャーを打ち込まれて
万事休す!という場面で1年前に戻り、ドラマが始まる。
う〜ん、よくあるパターン。だが、設定が「24」風であるだけに、ギリギリで
助かる可能性も十分にあり得る。キム・テヒが体を張って助けに来るとかね。

 イ・ビョンホンは、ある日友人と共に突然国家安全局(NSS)の要員として、
スカウトされる。突然連行され、拷問みたいなことをされるんだけど、なんとか
逃げ出す。すると、「これは通過儀礼みたいなものだ。入るかはいらないかは
自分で決めろ」みたいなこと言われて、入っちゃう。あんなことされたら普通は
入らないんだけどね。ジャック・バウワーだったら絶対入らないね。
後ろで隠れて見てたキム・テヒが見えたのかな。

 このドラマ、日本でのヒットを意識してるんだか、してないんだか、
日本人が出てくる。最初に登場し、最初に死ぬ日本人「ヤマモトタカシ」
漢字だと「山本隆」だ!この50代後半くらいのおじさんはテロリスト。
とてもそんなことする人には見えません。だからこそテロリストなのだ。
 彼がソウル市内を逃げ回るシーンでは、衛星を使って追跡。まさに「24」
あるいは、「MI3」の終わりごろでトム・クルーズの追跡シーン。・・・だが、何かが違う。
山本は逃げながら、傍らに駐車してあったバイクを盗み、華麗に乗りこなして逃走。
そう、50代後半の中小企業の社長が金持って遊びに来てる風のおじさんのするこっちゃないのだ。
だからこそテロリスト!
しかし、地下鉄「聖水」駅で射殺されちゃいます。かわいそう。同じ日本人として。
ここまで架空のお話として楽しく見てたのに、いきなりリアルに「聖水」駅。
この「いきなり」な展開、「無理やり」な設定が、見るもの魅了し、トイレにも行けなくするのだ。

 で、イ・ビョンホンは、同じNSS要員のキム・テヒに一目惚れしちゃって、
口論の最中に無理やりキス。展開早過ぎ!
 第2話じゃ、いったいどうなってしまうのか〜?



第2話

イ・ビョンホンには、幼い頃の記憶がない。記憶喪失、って韓国ドラマの定番だからね。
で、だんだんと過去の自分の境遇と、今の自分の置かれた立場の関連性が明らかに
なっていく。
 で、突然上司から3人に休暇が与えられ、キム・テヒはイ・ビョンホンに、「秋田に行こう」
というメモを渡す。なんで秋田?
雪の秋田で通りすがりの学生に日本語で道を聞く。聞かれた女子学生は、答えながら、
「かっこいい〜〜」って、なんだよオイ。これ、どういうドラマなんだ。
それから、温泉に入ってみたらなんと混浴。え〜っ、ってふたりでわざとらしくびっくりしたりして・・・。
それで秋田か。別府温泉じゃ有名すぎるからな。やられたぜ。
で、そこの温泉でさっきの女子学生がバイトしてて、今度は名前を聞く。「ユキです」と
答えると、イ・ビョンホンは頬を触り「可愛いねぇ」と声をかけ、彼女は顔を赤くする。
しかし、実は、「ユキ」は北朝鮮工作員で、いきなり隠し持っていたピストルを乱射。といった意外な展開もなく、
 ま、前回の心配をよそに、ふたりの愛はどんどん深まっていくのでありました。

 キム・テヒはイ・ビョンホンに、質問します。「なんで、このまえ、いきなりキスしたの?」
イ・ビョンホンは、「お前の口うるさい言葉を止めるためさ」。その言葉に、キム・テヒは
「じゃ、これからもっと口うるさくしてやる」・・・
 そう、このやりとりこそ、韓国風なのであります。説明を求め、それに的確に答える。
これができないといけないのです。こまかいしぐさひとつひとつ、すべてに説明が必要なのです、韓国では。 
たいがいの日本人は「なんで、って、好きだからに決まってるジャン。」的な、
「なんで、そんな分かりきった質問をするんだ」的な回答になりがちですが、そんなんじゃ、
愛は育まれないのです。



第3話

やっと最初のところまで話が戻ってきました。もう1年過ぎちゃったの?
大学院でキム・テヒに出会ったのが1年前。NSSに入ったのが6ヶ月前。
初めてキスしたのが・・・ まぁいいか。
んで、なぜか3人ハンガリーでゆっくりしてると、副局長まで来ちゃって、イ・ビョンホンにだけ単独任務を与える。
せっかく3人いるんだからチームでやるのが普通だと思うんだけどなぁ。
イ・ビョンホンは、まじめにひとりで調査して、報告してるのに、副局長は残りのふたりとゆっくりお茶してたり、
イ・ビョンホンを心配するキム・テヒに対して、釣りをしながら「明日の飛行機で帰れ」って言ったり、
普通の韓流ドラマで上司が部下をいじめるシーンですよ、これは。
仲良し3人組をねたんでいじめるも、3人の友情の絆は強く、最後には上司も感動してしまう・・・みたいな。

一方イ・ビョンホンは、ミッションをクールに遂行していくのであります。
警備員を次々と倒して、狙撃ポイントへ。 あれ、いつの間に殺しのプロフェッショナルになったの?
ここまで見て気付きました。これ、ジェイソン・ボーンじゃん。「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモン。
緊迫感あふれる弦楽器のBGMも、記憶を失ってるところも、橋の下の道を逃げるところを上から打たれるシーンも・・・。
クールでかっこよかったなぁ。マット・デイモン。

うしろから打たれたのに、お腹のほうから血が出てるから、てっきり貫通したんだと思ってましたが、
弾は体の中に残ってたんですね。じゃ、お腹の傷は?   謎は深まるばかり。

せっかく逃げてきたのに、副局長は、友人のサウにイ・ビョンホンを殺すように命令を下す。
よっぽどふたりの友情をねたんでたんだね。助けてあげればいいのに・・・。

警察官の携帯には「WANTED」の文字と共にイ・ビョンホンの顔写真が・・・・。
もう誰だかばれちゃったのね。
内通者がいるんじゃないのかな。あまりにも手回しがよすぎるよ。暗殺計画の情報も漏れてたしね。
それも副局長の仕業なの?あんな優しそうな家族想いのおじさんなのに。人は見かけによりませんなぁ。



第4話

友人のサウに銃口を向けられたイ・ビョンホンは・・・
また信じられない展開が待っていた。
なんと、サウを見つめながら、目から大粒の涙が・・・。
泣くか?この状況で。
やはり、ドライな欧米文化に毒されてるんですかね、僕は。
しかし、イ・ビョンホンの涙は、そのシチュエーションを除けば、すばらしくかっこいいし、美しくすらあるのは
まぎれもない事実です。大人の男の涙の友情は、日本やアメリカのドラマでは、もはやリアリティーを失い、
忘れ去られたテーマであるがゆえに、新鮮でありながらどこか懐かしさを覚えます。子供の頃「俺は今最高に
感動している」と、花形満と抱き合いながら涙を流した星飛雄馬を見て、素直に感動していたあの頃を思い出します。
最近の日本のドラマ「タンブリング」では、高校生のヤンキーが「俺たちはダチじゃねぇか」と言いながら抱き合うシーンが
何度も出てきます。対照的に、全国大会に出るような優等生は、人間関係を断ち切ってひとりでストイックに練習するのみ。
これが現代の日本人の若者のリアリティーなんですね。
僕の若い頃とは完全に逆転してます。昔は、不良は健全な人間関係を断ち切ってドロップアウトしました。
しかし、健全な若者たちの涙ぐましい友情によって更正したんです。
たぶん韓国では、まだそのリアリティーは失われてはいないのだと思います。

今回も北朝鮮に情報が漏れているシーンが出てきました。
やっぱり内通者がいるんだね。
「24」大好きな僕的には美しい女性であってほしい。ニーナ・マイヤーズみたいなね。
容疑者を殺しながら監視カメラを上目使いににらみつけるシーンは最高でした。
え〜っ、そんな〜っ、とみんなの期待を全て裏切る展開。
それができるのはキム・テヒだね。あんなに愛し合ってたのに〜、みたいな。

北朝鮮の諜報員のボスは、車をひっくり返されて頭から血を流しても冷静さを失わず、
表情もぜんぜん変わりません。さすがとしか言いようがありませんね。
そうとう過酷な訓練を受けてきたのでしょうね。どこまでも、どこまでも追いかけてくる、まさにターミネーターです。



第5話

 韓国のドラマに食事のシーンは必須ですね。さすがに今回は出てこないと思ってましたが、
しっかり出てきました。北朝鮮の美人諜報員キム・ソヨンが、泣きながらお粥を食べるシーン。
いいですねぇ、「生きてる」と実感できる瞬間。
韓国では、食事を何回一緒にしたかが、その人との関係の深さの目安になります。
だから、最初与えられていた食事を拒絶していたのに、イ・ビョンホンが「俺にはやることがある。それが終わったら
すきにすればいい」という言葉を聞き、キム・ソヨンはイ・ビョンホンが好きになっちゃった。
ということを表現する、重要なシーンなのです。
ニーナ・マイヤーズはキム・テヒだと思ってたんですが、違いましたね。キム・ソヨンでしたね。
あの黒っぽいタイトな服装で気付くべきでした。
僕的には、監視カメラを上目使いににらみつけるシーンまで演じてくれて、最高に満足でした。ゾクッときました。

毎回気になる人がいます。上司の室長なんですが、キャラ的には、どう考えても、ぷっくり型のうっかり八兵衛なのに、
シリアスなシーンにしか登場しません。でもやっぱりちょっと間抜けなところがあって、キム・テヒにキム・ソヨンの尋問を
させたとき、モニターが見えなくなって慌てた室長は廊下をあの体型で全力疾走。ちょっとした笑いを提供してくれました。

キム・テヒがキム・ソヨンに渡したのは薬ですか?脱走を手伝ったの?なんで?尾行するため?やりすぎでしょ。
逃げたらイ・ビョンホンのところに行くと思ったの?既に三角関係になりつつあることを女の直感で察知したの?
やっぱり怖いですね、韓国の女性の直感は。(妻も含めて)直感と言うより霊感に近いかも。

で、ユキがまた出てきましたね。わざわざハンガリーから危険を冒してまで来るんだから、よっぽど深い理由があるんだね。
実は血を分けた実の妹だったりして・・・・・。

しかし、内閣情報調査室ってなに?地下室で拷問、みたいなのが、いまだに韓国の日本に対するリアリティなのかなぁ。
日帝時代の負の遺産ですね。



第6話

 秋田といえナマハゲですね。「最高!最高!」と声を掛けるのは、「チェコ(最高)!」の直訳ですね。そんなこと言わないでしょ。
頭をなでると長生きするんですか?「泣ぐコはいねがー」と言ってほしかったです。
内閣情報調査室の佐藤エリカ。う〜ん、カタカナでエリカか。沢尻エリカしか思い浮かばない。
突然素性のわからない韓国人に暗殺を依頼するなんて、ずいぶん無謀なことしますね。特殊訓練を受けてるからって、
殺しのプロかどうかはわからないでしょ。ま、それだからエリカなんだろうなぁ。依頼するほうも依頼するほうだけど、
受けるほうも受けるほうだよなぁ。ま、わざわざナマハゲから着替えて、超かっこよく殺してくれたから、いいとしましょう。
しかし、ヤクザの親分の日本語は、イ・ビョンホンよりヘタクソですね。どっちが日本人なのかわからなくなります。
あんな狭い廊下で何人も一緒に日本刀を振り回したら危ないですよ。

「ブツ」という単語が今回は何度も出てきましたが、普通「ブツ」って言ったら、「麻薬」か「マグロのぶつ切り」でしょ。
拳銃はともかくUSBってのはねぇ。USBメモリーはどう考えても「ブツ」じゃないよなぁ、ソフトウェアだし。

キム・ソヨンのキャラがだいぶブレてきましたね。電車を降りて、走りにくい線路の上をダ〜ッと走って逃げるシーンは最高でした。
雪まで降ってきちゃってね。かわいそうすぎる!けど、どこか抜けてて微笑ましいです。失うものは何もなく、帰る所もないのなら、
一生懸命逃げる必要もないよなぁ。クスリを渡して自分を救ってくれた相手を殺すこともないし、自分の置かれている状況をもう少し
冷静に判断して行動したり、発言したりしてほしいです。ほんとに、女(韓国の)というやつは・・・。



第7話

ここまで引っ張ってきたあの謎のネックレス。
データを守るために厳重に保護された作りになっているのを慎重に分解するのかと思ったら、
すっと引き抜いてUSBメモリ〜! だったらもっと前に気付くだろ。
ここまで安易なのは商売目的だな、絶対。
きっと今ごろ、ヨンサンあたりで売ってるはずです。
「アイリスの十字架ペンダント型USBメモリー(オリジナル壁紙入り)」とか。

しかしかわいそうなユキ。
彼女はいったい何歳なんだ?
最初に出てきたときはたしか学生服だったよな、その次は温泉でお酒を運んでたり・・・
たぶん中学生から高校生くらい。
押入れにかくれて、「おにいちゃん、こわいよ・・・」と電話するシーンがあったけど、
あそこが問題だったな、今思えば。
韓国語で言えば「オッパ〜、ブソヲォヨ」でしょ。これならわかるんだよな。
それが、「おにいちゃん、こわいよ・・・」になると、かなりニュアンスが変わっちゃいます。
韓国じゃ恋人にも「オッパー!」って呼びますからね。
かっこいい韓流スターにほのかな恋心を抱いたAKB48的女子のはずが、
「おにいちゃん、こわいよ・・・」のせいで、小学校低学年的女の子になっちゃって、
はかない恋が奪われた悲しみ、というより、幼女虐待だろ、って印象になっちゃった。
くやしいです!