
堺市・泉大津市・高石市・和泉市・泉北郡・岸和田市・
泉佐野市・貝塚市・阪南市・泉南郡

泉北(堺市・泉大津市・高石市・和泉市・泉北郡) 泉南(岸和田市・泉佐野市・貝塚市・阪南市・
泉南郡)は、昭和60年に教育研究懇談会発足以来、泉北・泉南として協力の下に研究を進めて
きた。
研究テーマ、研究方法、提案者等については、泉北・泉南在籍の役員・常務理事の話し合いで
決め、会場は泉北地区と泉南地区を交互に設定している。
○ 研究の経過
平成20年度の研究懇談会について記す前に、手元資料により平成3年度からの研究の経過
についてまとめておく。平成15年度までは、その時々の社会問題、教育問題について主として
会員が提言者になってきた。 (一度だけ現職教諭)
提言方法については、一人または二人によるものやパネルディスカッションによることもあつた。
その間の年度と研究テーマを記しておく。
| 年 度 | テ ー マ |
| 平成3年 〜 7年 | 環境問題と環境教育 |
| 平成8年 〜 9年 | 教科書をめぐる諸問題 |
| 平成10年 | 道徳教育‥‥特に性教育について |
| 平成11年〜12年 | 学級崩壊について |
| 平成13年〜15年 | 教育改革を考える |
社会情勢や環境の激しい変化の中で、教育現場の状況もまた変化していた。
退職後相当年月を経ている会員も少なくない中で、平成16年度からは、現場に学ぶことが、今後
教育推進連盟が教育現場に寄与していく力になるのではないかという思いの中で、提言者を現場
に求める方向が出てきた。
ちなみに、中央教育審議会は平成17年に「新しい時代の義務教育を創造する」という答申を出
している。
平成16年度から23年度までの提言(講演)のテーマと提言者を挙げておく。
| 年 度 | テ ー マ | 提 案 者 |
|---|---|---|
| 平成16年度 | 確かな学力とその評価 | 常務理事 中 川 康 次 |
| 確かな学力に関わって〜小学校の現状と課題 | 堺市立英彰小学校長 早 草 寛 |
|
| 平成17年度 | 教育の今日的課題 「今学校では‥」 | 元泉南市教育長(常務理事) 亀 田 章 道 |
| 平成18年度 | 政令指定都市堺市に於ける教育の現状と課題 | 堺市教育委員会教育次長 芝 村 巧 |
| 平成19年度 | 中学校としていじめ問題にどう取り組むか 〜 熊取中の取り組みから |
熊取中学校校長 新 谷 康 |
| 平成20年度 | 「教育現場」 今、思うこと | 和泉市教育委員会教育監 大 西 拓 |
| 平成21年度 | 「今、教育とは」 | 本会会員 大学講師 奥 始 |
| 平成22年度 | 「これからの管理職に求められること」 |
和泉市教育委員会教育指導監 平 良 伸 哉 |
| 平成23年度 | 「今日の教育の現状と課題」 | 岸和田市立八木北小学校長 樋 口 利 彦 |
平成20年度 教育研究懇談会
演題 「教育現場の今」 講師 和泉市教育委員会教育監 大 西 拓
講演の概要
教育の現況を「改」と「力」として述べられた。
1 「改」
目まぐるしく変化している社会情勢や社会環境に対応して教育現場も変わらなければならない。
中央教育審議会の「新しい時代の義務教育を創造する」の答申(H17年10月)を受けて、
(1) 教育基本法の改正 (H18年12月)
(2) 教育三法の改正 (H19年6月)
・学校教育法 ・地方教育行政の組織運営に関する法律 ・教員免許法、教育公務員特例法
各学校種の目的・目標を見直し、教育委員会の責任体制の明確化、地方分権の推進、
免許状更新制度の導入等。
(3) 学習指導要領の改訂 (H20年3月)
・「生きる力」の理念の共有 ・基礎的、基本的知識技能の習得 ・思考力、判断力、
表現力の育成 ・意欲の向上 ・心と体の育成 ・時間の確保等についての改善
言語活動、理数教育、道徳教育、体験活動、外国語教育等の充実を図る。
2 「力」
(1) 全国学力・学習状況調査から
○ 学力調査から見えてきた和泉市の課題
「知識、技能を活用する力」「読む」「数学的な見方、考え方」「記述式の問題」等に課題が
見えてきた。
課題のある問題には、積極的に取り組もうとする意欲が低い。
○ 和泉市の課題への対応策として
・ 表現の基礎となる言葉の力やイメージする力を育てる教材の開発
・ 数学的な見方考え方を育む教材の開発
・ 開発教材活用のための授業の改善
・ 学力、情操の土台となる体や心の育成
○ 生活習慣や学習環境などについて尋ねる質問紙調査の結果から
全国との比較の中で和泉市として「望ましい子ども像」をまとめ公表した。
・ 生活リズムが身についている ・ 自分を大切にし、他人を思いやる
・ 家族の絆を実感できる ・ ふるさと和泉を愛する
・ 楽しく学び続ける子どもに
(2) 「学校力」の向上
・ 地域や校種間連絡、家庭を含めての組織力、マネジメント力が機能する
「学校の持つ総合的な教育力」を高める
・ 「学校教育自己診断」に加えて「学校協議会」等の他者の評価も受け止めることによって
「学校力」が向上する