大糸線とキハ52形
2009年5月3日~4日

 長野県松本駅から新潟県糸魚川駅まで走る大糸線は、北側の南小谷駅~糸魚川駅間非電化路線となっています。この区間は、国内で最後まで残ったキハ52形気動車が3両走っていて、通常は単行運転ですがゴールウイークに限り重連列車の設定があると言うことを聞き、5月3日~4日撮影してきました。
   このページで大糸線の記載は、断りのない限り今回撮影した糸魚川駅~南小谷駅を指します。

キハ52形在籍車両

車 番塗 装冷房備 考
キハ52-115国鉄一般色客扉原形
キハ52-125スカ色客扉交換
キハ52-156朱色(タラコ)客扉交換










 糸魚川駅を発車し左に大きくカーブした大糸線は、姫川河畔の狭い平地を 姫川駅、頸城大野駅と停車し、根知駅に向かいます。
 根知駅は大糸線唯一の交換駅で、1日に4回上下列車の交換が見られます。
訪れた5月3日にはまだ桜が咲いていて、駅周辺には交換風景を狙うカメラマンが14~5名待機していました。

 河畔の平地は根知駅から1キロくらい続き、その間は田んぼの中の築堤を進みます。
急峻な渓谷を走る大糸線のイメージからは離れた光景ですが、穏やかな線形はここまで。田んぼが切れるとトンネル、鉄橋の続く山岳路線になります。

 田んぼの先の 800m程のトンネルを抜けると第一下姫川橋梁、第二下姫川橋梁、第三下姫川橋梁と続けて渡り、小滝駅に到着します。
画像の第二下姫川橋梁(橋長 185.6m 9連上路プレートガーダ)は小滝駅から歩いても5分程度で、堤防から走行する列車が撮れます。
 第一下姫川橋梁(9連上路プレートガーダ)は画像後方で川を渡っていますので、場所を少し変えればこちらの撮影も可能です。

 第三下姫川橋梁(橋長 224.8m 13連上路プレートガーダ)は、水力発電所とセットで紹介されることの多い鉄橋で、大糸線沿線にはこれと同じ規模の水力発電所が数カ所有ります。
 小滝駅~平岩駅間は渓谷が狭くなり、小滝駅南側の第四下姫川橋梁と平岩駅との中間の第五下姫川橋梁は1995年の災害で流出し、下路平行弦ワーレントラスに架け替えられました。第四は駅からトホで見に行くことは出来そうですが、第五は2キロ以上有りまた山肌の砂防工事も続いていますので行かない方が良いでしょう。






 第五下姫川橋梁の上流 500m程には、災害の難を逃れた第六下姫川橋梁(5連上路プレートガーダ)があり、国道の洞門の切れ目から河原に出られます。
 この鉄橋周辺は勾配がきつく、列車もエンジンフル回転でゆっくりと上っていきました。
 糸魚川駅~南小谷駅間は約35キロ、高低差500mですので、平均勾配は 14.2パーミル。急勾配の連続だね !!
鉄橋右手には大糸線で2番目に長い鎌倉山トンネル(1647m)があります。


平岩駅へは、第7下姫川橋梁(7連上路プレートガーダ)で姫川を渡ります。

北小谷駅が近づくと渓谷も広くなり、直線区間も出現します
短いトンネルを抜け右に曲がると北小谷駅。
災害で駅構内が土砂で埋まり、立派な駅舎に建て替えられた。


北小谷駅に停車中の列車







 北小谷駅~中土駅間には小さなダムがあり、その手前を第五姫川橋梁(橋長 159m 7連上路プレートガーダ)がカーブしながらで渡ります。
勾配はそれほどきつくないようですが、速度制限25キロの表示板があり、ファインダーの中をゆっくりと走ってゆきました。
 トンネルは、滝ノ口トンネル(380m)

 土中駅から終点の南小谷に向かうとすぐに第四姫川橋梁(橋長 188m 11連下路プレートガーダ)があります。
右側には残雪が少し残った山が見えますが、もう少し多くの雪が残ってたら良かったんですけど。ことしはやっぱり雪が少なかったのでしょうか。
 トンネルは立山トンネル(385m)。貫通は1935年と古い。


 夕闇迫る中土駅で停車中の列車を最後に
中土とは、周辺集落の「谷」と「谷」の頭文字を合わせたとか。


お ま け


 南小谷駅の画像を撮っていなかったので、20数年前のものを掲載
早朝の南小谷駅に到着した アルプス9号、すでにTbは無く、Tsが1両のみの7両編成。折り返し信濃大町行きでスタンバイ中。右は姫川です

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大沢 肇 / 東京都台東区
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