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| スターリン戦車の名前は言うまでもなく粛正で悪名高いソビエト共産党スターリン書記長からとったものである。スターリン(JS)戦車と呼ばれるものには数多くの種類があり、この中で35分の1のキットが発売されているのは、JS1、JS2、JS3そしてT10(JS8あるいはJS9)である。JS1はJS85と呼ばれた時期もあったようだ。JS戦車以前の重戦車は、KV戦車であり、車体の大きさはほぼ同じである。ドイツのタイガー1、パンサーという強力な戦車に対して、ソビエトは中戦車のT34/85と重戦車のJS戦車で対抗した。JS3は、第二次世界大戦の終戦間際に登場したという説と、終戦に間に合わなかったという説があり確かなことはわからない。JS3はJS2の発展型であり、JS2との主な違いは、車体の前面と側面がすべて斜めに傾斜していることと、砲塔がJS2よりさらにつぶれて平べったい形になったことなどである。搭載砲はJS2から受け継いだ122mm砲(43口径)である。キングタイガー戦車が88mm砲(71口径)であるから、122mm砲というのが如何にすごいかわかるだろう。固定砲塔のヤクトタイガーの128mm砲に匹敵する巨大さである。ドイツとソビエトはまさに、鉄と鉄の軍拡競争を繰りひろげたのである。T34/76以来ソビエトの戦車は、車体の大きさに比べて全高が低いという特徴があるが、JS3はその最も極端なタイプといえる。この傾向は、その後もT55、T62、T72、T74と新型の戦車に受け継がれている。被弾しにくいという大きな長所の反面、砲塔の居住性が犠牲になったことはいうまでもない。 | ||
TAMIYAの1/35モデル。このキットは1997年1月の発売であり、鋳造肌やキャタピラの表現が見事である。TAMIYAのスターリン戦車としては、1964年に発売され1978年頃まで販売されていた「T10スターリン」以来の新製品であり、1971年頃にこのT10を作った経験のある私としては、このJS3戦車発売のニュースは感激もので、30年来の旧友に再び逢うように胸が高鳴った。ダークグリーンの塗装は地味な感じであるが、この超低姿勢のスタイルはコレクションに欠かせない。コマンダーズハッチの人形は本体の付属のものである。詳しくは、「旧作紹介」のJS3の項をご覧いただきたい。なお、2003年ごろには、TRUMPETERから戦後型のJS3Mが発売された。
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