M4A3E8シャーマン

実車について
M4A3E8は、俗にイージーエイトと呼ばれるM4シャーマンの改良型で、第二次世界大戦の終盤に作られた。それまでのシャーマンとの大きな違いは、サスペンションが水平懸架装置となり、キャタピラの幅が広がったことである。また、主砲は52口径の76mmmを装備していた。戦後は朝鮮戦争の主力戦車として使われ、NATOやSEATO諸国に供与されて使われた。日本の自衛隊では国産の61式戦車の配備されるまでの間主力戦車の地位にあった。

模型について

TAMIYAの1/35のモーターライズモデル。このキットは最初1960年代にM4A3E2として発売された。M4A3E2は垂直懸架装置、狭軌型キャタピラのタイプだ。模型ではゴムキャタピラだった。その後、足回りの部品を変更して改修されたこのE8型が新製品として発売された。キャタピラは軟質プラスティック製でモーターでの走行とリアリティの両立を図ったものである。このようなキャタピラの登場で、TAMIYAの戦車がなんか大人の趣味になったような気がしたものだ。ただ、このキャタピラは裏側の凹凸は省略されたものであった。なかなか感じのよいキットであったが、一つ問題があった。それは、スケールが35分の1ではなく、32分の1ぐらいであったということである。この縮尺問題(?)に気がついたのはM3リーがMMで発売されたころである。M4はM3がベースになった改良型で大きさはほぼ同じはずなのに、M3リーは小さかったのだ。実際はM4A3E8のこのモデルが大きすぎたのだ。スケールが違ってしまった理由は、単2電池2本を縦に2本入れる必要があったからだと思われる。1960年代から1970年代始めに発売されたセンチュリオンM41M42M551なども32分の1とまではいわないがやや大きいように思われる。モーターライズのためのスケール調整なのだろう。今と時代が違うからそれをとやかく言う必要はない。その時代があってこそ今があるということなのだ。このキットの車台を流用してM36M10も発売されている。ところで写真の模型は、1970年頃に作ったもので、すでに絶版のようだ。ライトを保護するパイプなども取れてしまっているが、わたしにとっては懐かしい大切な模型だ。2003年3月にレストアとディテールアップを行った。レストア結果は「旧作紹介」をご覧ください。

この本には76mm砲搭載のM4シャーマンの歴史、種類、内部構造イラスト、塗装図などが収録されており、模型作りに大いに役に立ちます。

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