
主に建物や陣地の破壊を目的に設計されたのが榴弾砲だが、第二次大戦ではさまざまな大きさのものが使用された。この75mm榴弾砲はアメリカ軍の最軽量の榴弾砲で、7から9個に分解して運搬することができた。いわゆる山砲(MOUNTAIN GUN)タイプの榴弾砲だ。PACK(梱包) HOWIZERという名前はそこからきている。空挺部隊や山岳向けの作戦で使用された。大戦後は他の兵器と同じように。西側諸国に供与されたので、日本の自衛隊でも保有していた。このキットはTAMIYAの35分の1の製品だが、通常のプラスチックモデルではなく、ホワイトメタルという材質の製品であって、MMシリーズではない。1981年3月に1800円という高価格で発売されたものだ。以前から、是非、T.M.FACTORYのコレクションに加えたいと思っていたところ、「プラモデルの王国」の高見@ねこにいプロダクツさんからお安く譲っていただいたので、さっそく作ってみることにした。 ◆今回の制作の流れ 1、初めてのホワイトメタルキットに挑戦。 ホワイトメタルといえば、昔からフィギュアモデルで使用されている素材だが、私は作るのは初めてだ。プラモデルとちがって、ランナー状態ではなく、それぞれの部品がパックされている。なかなかの高級感だ。部品の数は24個、砲身で1部品、タイヤ付きのホイールが1部品というように、部品が大まかに分割されているので、精密な割に部品点数が少ない。プラモデルより複雑な型で1発抜きが出来るということなのだろう。プラモデルと同様にパーティングラインがあるのでカーターナイフで丁寧に削って、サンドペーパーで磨いた。牽引状態と射撃状態の選択ができたので、射撃状態にした。接着は瞬間接着剤を使用。部品を接合する際に力を入れると、部品がすこし曲がってしまった。かなり柔らかい。逆に曲げて元どおりに直した。プラスチックとの違いを実感した。部品の整形と組立は2時間ほどで終了。 2、金属なのでサーフェーサーが必須。 組立が終ったあと、全体にGSIクレオスのサーフェサーを吹いた。塗料の食いつきをよくするためだ。2週間ほど置いて、TAMIYAのアクリルで全体をOD色に塗装。タイヤは自分で調合したタイヤブラックで塗装。感想後、薄いエナメルの茶褐色でウェザリング、ダークイエローでドライブラシし、最後に水性の艶消し剤でさらっとコーティング。 2、フィギュアは他キットから流用 このキットにはフィギュアはついていない。山地を人力で砲を押して移動させているようなフィギュアが5体ほどつけると面白い情景ができそうだが、今回はTAMIYAのM8自走砲に付属のフィギュアを並べて写真をとってみた。余談だが、このフィギュアなかなかできがいい。 3、同時代の榴弾砲とスリーショット撮影をしてみた。 同時期の榴弾砲のキットがコレクションの中にあったので、並べて写真を撮ってみた。すべて別メーカーのものだがスケールが統一されているので、大きさの比較ができる。こういった楽しみ方ができるのが、35分の1スタンダードのいいところだ。 ◆総括 「山椒は小粒でぴりりと辛い」という慣用表現がぴったりのキットだ。小さいながらも、存在感は大型モデルに勝るとも劣らない。精密感はもちろんのこと、重量感、存在感は抜群。これがホワイトメタル模型の味わいというものなのだろう。なかなか手に入らないキットであるが、もし、どこかで見つけたら是非、製作にチャレンジしていただきたい。損はないと思う。とにかく手に触れるとヒヤっと感じ、持つとズッシリ重い。この感触は金属モデルでしか味わえない。 |
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| 外観。もうしぶんのない精密感と重量感。フィギュアはTAMIYAのM8自走砲に付属のもの。 | 側面。全長は11cm。実物は約4メートル。意外に大きいのだ。 |
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| 前面。装甲板がないので前から砲全体がむき出し。 | 後部。最後尾には鋤がついている |
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| 砲身基部の精密感がすばらしい。いい感じだ。 | ITALERIの105mm榴弾砲とツーショット。 |
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| MAX模型の155mm榴弾砲も加えてスリーショット。 | 並べて比較を楽しめるのが35分の1統一スケールの魅力だ。 |
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| このアングルで見ると大きさが一目瞭然。 | |
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