◆BA-64B 軽装甲偵察車

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一見してドイツの車両と思えるようなデザインだが、れっきとしたソビエト軍車両である。もちろん、ドイツの装甲車を鹵獲して使用しているといったものでもない。ソビエトでは第二次大戦の後半にジープを参考にして、GAZ-64、GAZ-67といった小型4輪駆動車が開発されたが、このBA-64シリーズはそのシャーシを使用した装甲車である。オープントップの砲塔には7.6mm機関銃を装備している。赤軍将兵の間では「猟犬(ボビーク)」という愛称で呼ばれて、主に偵察任務や指揮用に使われたようだ。キットは旧ソ連のモルドバという国のAERという会社の製品である。たしかT18がAERだった。ドイツの車両は以前からTAMIYAやITALERIなどからいろいろなものは発売されてきたが、第二次大戦のソビエトの車両は製品化されているものが少なかった。最近、ALAN、EASTERN EXPRESS、AERといった旧ソ連のメーカーが、競って新製品を出すようになって、品揃えがよくなってきた。この製品は部品の合いはあまりよくないし、決して精巧な出来ではないが、こうしたマイナーな車両が発売されているお陰で、いろんな模型を作りながら、その車両の形態や構造を知ることができるわけで、とてもありがたいことだと思う。

◆今回の制作の方針

1、部品の合いの悪さや隙間など気にせず一気に作る

旧ソ連や東欧のメーカーの製品も近頃はかなり精度が上がってきたが、このBA-64Bは3つあるハッチと車体に隙間が開いてしまう。しかし、これをTAMIYAやITALERIの製品と比較して嘆くのは無意味だ。このキットはそういうモノだと割り切って楽しみたい。ということで、今回はパテによる修正などは行わず、一気に組み立てた。一つだけ気にしたのは4輪を地面に着地させるようにしたことだ。あと、手持ちの資料をみたらスコップや斧の大きさや位置にいろいろなバリエーションがあるようだったので、少し大き目のものの他のキットから流用してアクセントにしてみた。ヘッドライトはいつものとおり、H-EYESの透明部品を使ってライトらしくしてみた。

2、他の旧ソ連製の装甲車と並べて比較してみる

ALANのBA-20、EASTERN EXPRESSのBA-3と並べて撮影してみた。この2台は1930年代の設計、BA-64Bは1943年の配備なので、開発時期に少なくとも5年程の差があり、これがデザインの違いになっている。BA-64Bはドイツの装甲車を参考にしたのだろう。またBA-3はある程度の戦闘を想定しているのに対して、BA-64はあくまでも偵察と指揮に特化したものである。前輪が駆動するのはBA64だけだ。走行性のよさが想像できる。第二次大戦の後半の車両なので、JS2mなどとの組み合わせもありだ。

◆総括

車上のフィギュアは、1972年の発売のTAMIYAのモーターライズのKV1に付属のもので、「30年選手」。歩兵はTAMIYAの「ソビエト歩兵進撃セット」の1体だからかなり新しい。こうして、いくつかの車両やフィギュアを並べて、一時的な「情景」を作ってみるのも、戦車模型の楽しみだなあとつくづく思う。GAZ-67Bとドイツのsdkfz222が山陰のT市に保管されているため、それぞれのツーショットが撮れなかったのが残念だった。

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複数アングル

外観。ソビエト版「JEEP」のGAZ-67のシャーシを使用している。かなり小さい装甲車だ。フイギュアはTAMIYAのモーターライズのKV1に付属していたもの。 側面。角張ったデザインはドイツ軍の4輪装甲車にそっくり。

前面。左右のヘッドライトは、いつものH-EYESを使用。 後部。補助タイヤが目立つ。

「15km先の集落にドイツの対戦車陣地を偵察せよとの命令です」 オープントップの砲塔に12.7mm砲を装備。

ソビエトの装甲車スリーショット。左からBA-3BA-20、BA-64B。 左からBA-64B、BA-20、BA3。BA-64Bがいかに小さいかがよくわかる。

DRAGONのJS2mを背景にしてみた。


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