◆M4A3E8 シャーマン(DRAGON 1/35)

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M4A3E8は米国製シャーマンの最終型(イスラエルでは105mm砲に換装したものもある)といえるタイプで、第二次世界大戦のではノルマンディ以降に使用され、その後朝鮮戦争で使用され、世界の西側諸国で使用された。日本でも国産の61式戦車が完成するまで、自衛隊の主力戦車であった。M4A3E8はM4A3の長砲身型の1つであるが、サスペンションをVVSSからHVSSに変更し、幅広のキャタピラを履いている。このため車体側面にオーバーフェンダーがつけられている。M4A3E8は“イージーエイト”と呼ばれていた。M4A3E8の35分の1キットといえば、1970年ごろに発売されたTAMIYAのキットが有名だ。当時シャーマンのキットはこれしかなかった。このキットのリモコン版には朝鮮戦争当時の赤い口のマーキングのイージーエイトが描かれていたのは、昔からの戦車模型ファンならご存知だろう。しかし、このキットには赤い口のデカールが入っておらず、残念な思いをした方も多いだろう。かくいう私もその一人で、いつかはあの赤い口のついたシャーマンを作りたいと思ったものだ。そして、25年後、、。DRAGONから、赤い口のデカールの付いたイージーエイトが発売された。子供のころの「いつかは、、、」を実行するチャンスがやってきたわけだ。1995年に発売されたこのキットはスケールが正確に35分の1の初めてのイージーエイトのキットであった。購入してしばらく保管していたが、ネットで交流させていただいている方たちの中で、このキットを作られた方が二人(お一人は自衛隊仕様)あり、これに触発されてチャレンジすることになった。

◆今回の制作の方針

1、朝鮮戦争に投入された赤い口のイージーエイトを再現する。

 TAMIYAのなつかしいのキットとは「顔」がちがってはいるが、ど派手な赤い口はシャーマンにお似合い。

2、緑みの強いつやのアルオリーブドラブに

 鮮やかな赤い口のトーンとバランスをとるため、車体は明るめで緑味の強いオリーブドラブを自作して使うことにした。

3、砲盾のキャンバスカバーを再現。

 ちょっと面倒だが、やはりこれが付かないとイージーエイトの雰囲気がでないので、真ちゅう線、ティシュペーパー、溶きパテなどを使ってデッチアゲた。

4、バーリンデンのフィギュアで臨場感を出す。

 DRAGONのキットには、フィギュアが付いていないので、ストックのWW2の戦車クルーを使うことにした。時期的には5年くらいなので問題ないだろうと考えた。オーバーオールズボンを履いていることが分かるフィギュアはインジェクションの米軍戦車兵にはなかったように思う。戦車ヘルメット、M1ヘルメット、戦車ヘルメットの上からM1ヘルメットをかぶった者など、バリエーションがあって雰囲気満点だ。 

◆総括

 このキットは、ITARERIのM4A3のキットの車体を母体に、DRAGONオリジナルの76mm砲砲塔、HVSSサスペンション、幅広のT80ダブルピンキャタピラなどを追加したセットだ。このため、組み立てが非常に面倒になっている。いちばんの難関は、ITARERIの車体下部部品からVVSSサスペンションの基部を削りとることだ。これがなかなか厄介。カッターとデザインナイフで慎重に削ったが、慣れていない年少者だと怪我をしかねない。次の問題は、HVSSサスペンションの接着。接着部分がとても小さく強度を保つのがとても難しい。そのほか、砲盾の機銃穴と眼窩の位置が間違っていること、フェンダーの部品番号が左右で違っていること。私は最初そのことに気づかず、反対に接着してしまい、あとでやり直すはめになった。もう1つ問題がある。接着組み立て式のキャタピラの接合部がタイトなため、全てのキャタピラの接合部を削って調整してやらないといけないということだ。もうひとつ、これは私の買ったキットのロットだけの問題かもしれないが、車体上部部品の側面のヒケが不良品と思えるほどひどかった。

 いろんな失敗を重ねながらようやく完成にこぎつけたが、ほとんど素組み(砲盾のカバーだけ自作した)であるにもかかわらず、同程度の部品数のキットの3倍くらいの時間がかかった。一言で言うと「とて作りづらいキット」だということだ。DRAGOMの最初ころのキットなのでやむをえないと思うが、これを販売する時には。初心者にはかなり難しいキットであるということを明示するべきだったと思う(笑)。ただし、DRAGONの最近のキットはとてもよくなっているので、もうこんなことはないだろう。最近DRAGONからM4A3の76mm長砲身の新金型キットが発売されたので、近いうちに新金型のイージーエイトの姿が見られるかもしれない。

 組み立てに苦労し、アッチコッチで失敗をしてしまったが、なんとか完成にこぎつけた。完成してみると、苦労させられた反面愛着も深い、、。出来の悪い子はかわいいということか(笑)。

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複数アングル

外観。TAMIYAのM557コマンドポストのキットを素組。装備品とフィギュアはアクセサリキットやフィギュアセットを利用。 側面。HVSSのサスペンションとキャタピラの組み立てには苦労しました。

前面。派手なタイガーマウス。戦場でこれに出くわしたらコワイだろうなあ。 後部。前に比べるとおとなしい。あたりまえですね(笑)。これが普通ですよね。

シャーマンってカッコイイじゃん、と思えるアングル。 車高が高いといっても、居住性は抜群。

車体はITALERIからの供給を受けたもの。エンジンパネルのモールドは抜けている。さすがは、ITALERI。 砲塔の星には、「RICE'S RED DEVILS」と書かれている。ライスの赤い悪魔たちということか。

デカールはマークソフターを使ってデコボコに密着させた。 左は、戦車ヘルメットの上からM1ヘルメットを重ねてかぶっている。

左の人物は、M1ヘルメットだけをかぶっている。ズボンはオーバーオール。 TAMIYAのM4初期型とのツーショット

TAMIYAのモーターライズシャーマンとツーショット。 TAMIYAの旧金型モーターライズシャーマンは実質32分の1なのです。

ボディの両側にヒケが目だったので、溶きパテを塗って修正。 どのようにフィギュアを載せようかと思案中。オリーブドラブもどんな色にしようか調整中。


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この本には76mm砲搭載のM4シャーマンの歴史、種類、内部構造イラスト、塗装図などが収録されており、模型作りに大いに役に立ちます。

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