
F6Fヘルキャットは第二次大戦の艦上戦闘機。ワイルドキャットを作ったグラマン社が、機体を大型化させて高出力のエンジンを載せたものなので、デザインはワイルドキャットを直線化したようなデザインでよく似ている。当初、ワイルドキャットの後継としては、ヘルキャットと同じP&W R-2800エンジンを搭載したチャンスボート社のコルセアが有力視されていたが、コルセアに様々な問題が生じたため、このヘルキャットが、ワイルドキャットの後継を務めることとなった。カタログ性能ではコルセアに多くの点で遅れをとっているだが、堅実な設計の結果、操縦、安定性、空母への発艦着艦の容易さなどがで、1943年後半以降、アメリカの空母の上に数多く配備された。持ち前のパワーと防弾性能、そして何よりも大量な生産台数で、日本機を圧倒したという。
数値は、HASEGAWAの72分の1キットのインストや「アメリカ海軍機(文林堂)」、「万能機列伝(イカロス出版)」などによる。 この表を見ると、ワイルドキャットと零戦がに比べて、ヘルキャットが2倍近いパワーを持っていたことがわかるだろう。 ヘルキャットのプラモデルは、高校生くらいのときにエアフィックスの72分の1のキットを作ろうとしたにもかかわらず、ボディが曲がっていて、それを矯正しようとして、「バリッ」とやってしまったことがある。そんなわけでこのキットは完成しなかった。それがトラウマとなったのか、これまで(2005年)、ヘルキャットを作ったことがなく、今回が初めての完成作品となった。 今回紹介するのは、HASEGAWAの32分の1キットで、おそらく1970年代の後半から現在まで30年近くも販売され続けてきたと思われる。32分の1のヘルキャットは私の知る限りでは、他社からは製品化されていない。 ◆今回の制作の方針 1、忠実に素組み とにかくそのまま出来るだけ丁寧に作ろうと努めてみた。 2、前面シーブルーの塗装 キットには、アメリカ海軍が2種類、イギリス海軍1種類のデカールが付属していたので、最もヘルキャットらしい、USSエセックス 第15空母航空群司令デヴィッド・マッキャンベル中佐の機体を再現することにした。マッキャンベル中佐はMinsiIIIで約20機を撃墜しているというとだ。ただし、機体の両側に撃墜マークを張っているのは間違いだと思う。 3、アンテナ線など アンテナ線のほか、ロッドアンテナや、胴体後部下面の識別灯などが省略されていたので自作してみた。 ◆総括 戦争を体験した日本人が一番良く知っているアメリカ飛行機の名前は、都市に対する無差別爆撃や原爆投下に使われたB29、そして、戦争終結前に、日本国内の上空に現れたグラマンではないだろうか。このグラマンの機種はいったいなんだろうか。おそらくこのヘルキャットあるいは、アベンジャー(グラマン社の艦上爆撃機)ではないだろうか。この2機は、胴体が太く、全体のイメージはそっくり。特にこちらに向かってくる機体を正面から見ると、とっさにはどちらか分からなかったのではないだろうか。えいがなどで、グラマンが道を歩いている日本人に向かって機銃掃射をするシーンがよくみかけるが、その時代を体験した日本人にとって、グラマンは、その恐怖を思い起こさせる存在なのだろう。 |
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