ハインケルHe111(MONOGRAM 1/48)

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「バトルオブブリテン」(邦題は「空軍大戦略)のDVDを見ていたら、無性にこのハインケル111が作りたくなった。模型ファンには、この映画をご覧になった方は多いと思うが、オープニングで飛行場にずらりと並んだHe111をドイツ空軍の将校が視察する場面は、見るものをいきなり第二次世界大戦の世界に引き込んでいく。そして、本編ではこのHe111がスピットファイヤやハリケーンにばたばたと落とされていくシーンが印象的だ。この映画ではHe111はようするにヤラレキャラなのだ。ところが、その様子がなんともいえない魅力だ。この映画の主役はスピットファイヤなのだが、はっきり言って、脇役のはずのHe111が、スピットファイヤを食っているといっても過言ではないだろう。さてそんなわけで、映画を見た後、He111が無性に作りたくなった。He111のキットは、72分の1ではイタレリとハセガワのキットが手に入り易い。しかし、なんと言ってもモノグラムの48分の1のキットが迫力満点。全幅が47センチもあるというビッグサイズ。どうしてもこれが作りたくなった。完成間近になって、22歳の娘が「それジブリのぱくり?」と声をかけてきた。ふふ〜ん。これは面白い反応だ。もちろんぱくりではない。He111は史実だ。機体が流線型で主翼がやや後退翼で、水平尾翼と垂直尾翼が楕円形。まさに宮崎アニメに登場してもおかしくないアニメチックな外観だ。

 He111は第二次大戦において、ドイツ軍で最も使用された爆撃機だ。大戦初期の電撃戦や先に書いたバトルオブブリテンでは主力爆撃機であった。そして、大戦を通して、爆撃機、雷撃機輸送機として使用された。He111(H6)のデータをまとめておこう。全長、全幅はB25に近い数値だが、翼面積が非常に大きいのが特徴だ。

全幅 22.60m
全長 16.40m
全高 4m
全備重量 14000kg
エンジン Jumo211F2(1350hp)×2
最大速度 440km/h

 

◆今回の制作の内容

1、内部をじっくり作る

 He111の見せ所は、機体全部のキャノピー。複雑な構造で、しかもコクピットがよく見える。モノグラムのキットは、少ない部品で内部のようすを着実に再現している。ただし、塗装の指示が大まかだ。そこで大日本絵画のエアロディテールシリーズのHe111を購入した。内部のようすや塗り分けがよくわかった。

2、凹モールドにスミイレ

 モノグラムのこのキットは1994年発売の比較的新しいキットで、機体パネルの境界は凹モールド。スミイレをやってみることにした。飛行機の凹モールドにスミイレを行うのは初めて。

3、フィギュアの追加

 素晴らしいキットだが唯一の欠点は、フィギュアが付属していないことだ。キャノピーにフィギュアがなくては寂しいので、AIRFIXのシュツーカに付属の乗員、HASEGAWAの「ドイツ空軍パイロット&装備品セット」のフィギュアを改造して利用したた。また、機関銃を撃つ腕は、TAMIYAの「ドイツ国防軍歩兵チーム」のフィギュアものものを利用した。

4、翼の組み立て

 翼にはエンジンが付いている。翼とエンジンを覆う部品の合いが悪く、パテで成型を行った。

5、塗装

 上面をブラックグリーン(クレオスのダークグリーンに海軍濃緑色などを混ぜて彩度を上げた)とダークグリーン(TAMIYAのオリーブグリーンにクレオスの機体内部色と黄色を混色)の迷彩とした。下面はクレオスのRLM65ライトブルーを使用。キャノピーはマスキングテープでマスキングし、機体内部色(暗いグレイ)、機体色の順で塗装、先に機体内部色で塗るのは、前出の「安次さん」に教えていただいた方法。確かにキャノピーの内側のフレームは内側は機体内部色なわけで、この方法は完成後にリアリティを高めることになる。

6、マーキングと黄色の塗装色

 マーキングはKG26部隊の、雷撃仕様を選んだ。765kgの魚雷2本を腹に抱えた状態。エンジンナセル、スピンナー、垂直尾翼のラダー、機体後部の帯は実機は白色であったのだが、映画「バトルオブブリテン」のイメージを再現したかったので、黄色で塗装した。考証派の方からのお叱りはあるだろうが。すみません。

◆総括

 モノグラムの大型飛行機キットは2つ目だ。B25を以前に作ったが、このHe111は、B25より一回り大きい。部品数もやや多い、特にキャノピーや窓の部品が多く。塗装も手間がかかりそうだ。飛行機は、これまで何機か作ってきたが、やはりサイズが大きいといろんな面でうまく作るのは難しい。このキット、私の実力には手に余るとは思ったのだが、とにかく無理を承知でチャレンジしてみたわけだ。まず、フィギュアを作って塗装。座り姿のフィギュアをパテを使って腹ばいの状態にし、腕を取り替えて機銃を撃たせる状態にした。上方機銃の機銃士も操縦士を改造。それから、機体内部や足回りを塗装し、翼と胴体を組み立てた。塗装は明るい色から塗装をはじめた。黄色、下面のライトブルーそして上面。上面のスプリット迷彩はl最初にダークグリーンをベース色として吹き、マスキングテープでマスクしてブラックグリーンを塗装した。機体が大きいので、製作途中にあちこちにぶつけたり、細かいマスキングを怠って、塗装が不必要な部分にはみ出したりしたので、それの修正などの作業が発生して、なかなか完成しなかった。開始から3ヵ月ほどかかってようやく完成。やはり、私の力量を超えたキットだった。一番の問題は、キャノピーと胴体の接合部に隙間が開いたことだ。普通の部品であれば、接着してパテを盛って整形すればいいが、透明の部品は汚れやすく傷つくと修正が不可能になってしまうので、作業が難しい。今後の課題だ。

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複数アングル

外観。直射日光で撮影。キャノピーがキラリと光る。 側面。後退翼であることがわかる。

垂直尾翼と水平尾翼は楕円形。卵型ともいえるだろうか。。 1300馬力のJumo液冷エンジンを装備している。

明るい緑と暗い緑のスプリット迷彩。 他の双発機に比べて機首が短いのは、初期型が前方視界不良で改造された結果。

B25などに比べるとよく面積が非常に大きい。 このアングルで見るとずいぶん大きな飛行機に見える。

スミイレ用のペンを使ってスミイレをしてみた。使い込んだ状態を再現するため、機体の表面を筆塗りしてタッチをつけたりハゲチョロ表現をしてみた。 胴体中央の機銃。斜め上後方からの敵機への対応。

機首の機銃は腹ばいになって撃つ。 このキャノピーがこのキットの一つの見所。

離陸直後のハインケル。 魚雷を2本抱えている。

組み立て途中。 大まかな組み立てが終了し、キャノピーを仮組み中。

座席や床、ターレットにあわせながらフィギュアを改造した。 操縦室を塗装。

機銃士を塗装し。 組み立フィギュアの塗装が完了。服装の色は映画「バトルオブブリテン」を参考にした。


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