◆空母 CV-8 ホーネット(REVELL 1/485)

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ホーネット(CV8)は、ヨークタウン級空母の一艦で、太平洋戦争の緒戦で日本海軍との戦いに登場した。1942年4月18日、ホーネットに搭載されたB25B爆撃機16機が、東京を始めとして日本のいくつかの都市を初めて空襲したことはあまりにも有名だ。B25Bは本来陸上機であるのだが、徹底した軽量化と訓練によって、空母からの発艦を可能にしたという。とはいえ、空母へ着艦は不可能だ。16機は日本を爆撃したのち、中国大陸へ「帰還」。日本の占領地域に不時着した機体もあったようだ。その経緯は映画「パールハーバー」などでも描かれている。また、その年6月のミッドウェー海戦では、ヨークタウン、エンタープライズとともに、日本の海軍機動部隊の空母を壊滅させるという殊勲を演じたこともよく知られている。しかし、10月の南太平洋海戦で逆に沈没。日米開戦から一年も経たないうちに、ホーネットは失われたわけだ。考えてみれば、真珠湾の時点で日米両国が所有していた空母の多くは、最初の1、2年でほとんど使い物にならなくなったことになるが、その後の空母造船のスピードは、日米で全く違った。アメリカでは終戦までにエセックス級空母17隻が完成している。日本にはその力はなかった。なお、ホーネット(CV8)の沈没後エセックス級のCV-12がホーネットの名前を継承した。今回、組み立てたのは1968年にREVELLで発売された485分の1(購入したグンゼレベルのキットのパッケージは480分の1となっている)のキットだ。パッケージは1970年ごろのグンゼレベルのもの。全長は52センチとかなり大きく迫力満点。日本を最初に空襲したドゥリットル隊の時を再現したもので、史実に基づいて16機のB25が付いている。さすがに古いキットなので、考証的に?なところがいろいろあるようだ。日本本土空襲の際の実物写真と比べてみたが、写真にある船首、両舷の火器がキットにはない。また、煙突と一体となったアイランドの細部の窓やライトなどにも食い違いがあった。一言で言うとホーネットよりエンタープライズに近い印象だ。当時のREVELLの艦船キットは、同級の艦船キットをほとんどの部品を同じままで、箱を変えてシリーズ化するということがあったので、おそらくそれが原因なのかもしれない。もちろん、16機のB25Bのランナーの存在がホーネットであることを強く主張しているのは確かだ。エンタープライズにもヨークタウンにもB25が搭載されることはなかったはずだから。プラモデル黎明期は考証に対していまほど厳密でないとてもおおらかな時代だった、とはいえ、「REMEMBERING REVELL MODEL KITS」によると、当時、「Scale Modeler誌」は、エンタープライズのキットを「重要なアイテム(太平洋戦争の最高の殊勲艦であることをいっているのだろう、)を正当に再現していない。ディテール不足かつ、部品の合いの悪い失敗作だ」と、きびしいコメントしている。確かに私も当初、てっきり1950年代のキットだと思ったわけで、1950年代の発売されたレベルの高品質の艦船キットと比べると、10年以上も生産時期があとなのに進歩がないというきがしないわけではない。これは私の全くの想像だが、1950年代に発売された、エセックス級やフィレスタル級の空母は、当時実物が存在したために実物写真や資料が無数にあったのに対して、ヨークタウン級は実物が実在せず、資料も乏しかったということが原因なのではないかと思う。

◆今回の制作方針

 全長52センチの大型キット。しかもフルハル。2、3年前にトランペッターから350分の1のヨークタウンのキットが発売されたが、それまでは、このREVELLのキットが最大規模のフルハルキットだったと思われる。前述したように考証はラフだが、さすがREVELLの船舶の迫力は折り紙つき。カッチリ組み立て、キッチリ塗装すれば、このキットは裏切らないだろう、、。なんちゃって(笑)。

◆製作手順

 空母の大型キットを作るのはHASEGAWAの赤城以来2度目。ほぼ一年ぶりだ。部品数は赤城に比べても極端に少ない。

1、簡単に組めるかと予想したがとにかく部品の合いが悪くて、仮組みをしたところあちこちに隙間が空くことがわかった。

2、隙間の調整をする前に、まず、船体下部の窓のモールドが目立たないにで、各穴にピンバイスで穴を開けて強調した。

3、船体側面板と、船首、船尾の天板を、出来るだけ隙間が空かないように削って調整した上で、船体下部に接着。とはいえ、やはり隙間が空く。隙間はポリパテで補修、乾いてはサンドペーパーがけを何度か繰り返した。補修の最後はサーフェイサーを筆塗り。

4、カッチリと組みあがった船体をこの状態で甲板が合うかどうか再確認、まだ、船体の上部がガタガタで、甲板とぴったり合わない。紙やすりで、出っ張っている部分を削り、何とか甲板が接着できるように調整。

5、煙突と一体となったアイランドの部品やクレーン類、B25などの部品をランナーから切り離し、バリ取りなどをして調整。アイランドの窓もピンバイスで穴空け。

6、船体にスクリュー基部を取り付けてから、船体上部をニュートラルグレーで塗装、その後ジャーマングレー+シーブルーで波の迷彩を、船体下部をハルレッドに赤を混ぜて彩度をあげた色で塗装。

7、甲板はタン色にオリーブドラブを少々混ぜた色で塗装。乾いたら上からクリアオレンジをエアブラシ。乾いたら板張りの部分をマスキングして、甲板の周囲などをニュートラルグレーで塗装。白いライン2本も塗装。B25搭載時はこのような白線が引いてあったようだ。

8、スクリューをブラス色、飾り台(これがかっこいいんです)をチタンゴールドで塗装。B25の上面はオリーブドラブ、下面はニュートラルグレー、キャノピーの窓は、シルバーに緑を混ぜたメタリックなグリーンで塗装。

9、アイランドをニュートラルグレーと迷彩のジャマングレー+シーブルーで塗装。アイランドの張り線は0.1mm真鍮線。星条旗はキットに付属の紙製。

10、船体に甲板を接着し、次にアイランドを接着。細かな部品を付けて、組み立ては終了。

11、こげ茶のエナメルカラーをペトロールで薄く溶いたものでウォッシング。スミ入れと、凹部の陰付けのためだ。甲板はモールドに沿って垂らすとだんだんとその周りだけが、強調される。単調な甲板にアクセントがつくように。

12、最後にライトグレーやそれに白を混ぜた色エナメルカラーで、出っ張った部分をドライブラシして。立体感を強調。

13、ほんとにこれが最後、B25を甲板に貼り付ける。1機だけは飛ばしてやった(笑)

◆総括

 やはり古いキットは手がかかる。製作時間のほとんどは部品の整形、パテ盛り、サンドペーパーがけに費やされた。そうしないと、組み立てることすら出来ないのだ。黎明期のプラモは、まさに模型素材だと感じる。もちろん木製模型の比ではないだろう(木製のキットなど作ったことはありませんが)が、整形すること、接着する前に調整することが当然と考えられているようだ。作りながら、新しいキットを作れば良かったのではと、自分に問いかけることがないわけではないが、手をかけた作品ほど愛着がわくものだ。50年ほど前に発売されたキットだが、この完成品を持っている人は、なかなかいないだろうと、ニタニタする。これがプラモ趣味の醍醐味なのだよね。535分の1のミズーリ、450分の1の赤城とツーショットで撮影をしてみた。スケールは微妙に違うが、写真のパースの関係もあるので、意外に違和感はない。いずれにしろ10〜6%程度の誤差で、35分の1と32分の1戦車ほどの差なのだから。

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複数アングル

外観。こんな空母です。 全長52センチ。スケールは480分の1。

右舷側。 左舷側。

1機、飛ばしてみました。積載されていたのは16機だったそうですから、1機目の発艦シーンということです。 こういうわけです。

船体の迷彩は波模様。 レキシントン級では、煙突とアイランドは離れていましたが、ヨークタウン級では一体化。張り線は0.1mm真鍮線。

アイランドの細部は、ホーネットというより、どっちかとうとヨークタウンのものに似ています。まあ、昔のキットだから大目にみてやってください。ライトはHEYESの透明レンズを使用。 B25B型です。窓を銀と緑を混ぜた色で塗って見ました。

アイランドとB25たち。 甲板に乗せたまま太平洋を運んだんですよね。

船首はこんな感じ1。 船首はこんな感じ2。

後ろはこんな感じ。 この飾り台がかっこいいよね。

ミズーリとツーショット 赤城とツーショット

組み立てを始めたころ。 だいぶできてきました。


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