◆三菱ジープ CJ3B-J4A

(OKUNO & TAMIYA)

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第二次世界大戦で連合軍将兵の足として大量に戦場に投入されたJEEPは、戦後、世界中の国々でライセンス生産されたし、JEEPのコンセプトを踏襲したそっくりの車両が次々と作られた。日本の自衛隊では、当初、米軍から供与された大戦型のウイリスMBやGPWが使用されていたが、1953年からは、この三菱で生産されたJ4型が使用されるようになった。このJ4型は国内での使用のみならず、他国の軍隊でも使用されていたようである。米軍が買い取って他国に供与したのだ。左ハンドルなのはこうした外国での利用が考慮されたためであろうか。ご先祖さまでるMBなどとの外見上の大きな違いは、ボンネットが高くなっていることだ。日本人の多くが見慣れた「三菱JEEPの顔」である。ボンネットが高いため大戦型のJEEPやM38に比べて一回り大きく見えるが、リアボディはほぼ同寸で、長さとホイールベースは同じである。このJEEPのベースになったのは民間型のCJ3というタイプで自衛隊では当初CJ3Bと呼ばれていたらしいが、のちにJ4と名前が変わった。今回紹介するのは、今年(2004年)発売されたOKUNOのキットである。このキット、一発抜きのボディやボンネット、フロントガラスフレームなどの部品は、非常に精巧に作られたスケールモデルであるが、足回りはまったくのおもちゃ。どうしてこのようなキットが発売されたのだろうか。私の推測はこうだ。足回りを含んだJEEP全体を精巧に再現するには経費がかかりすぎ回収が難しいと判断されたのではないだろうか。シャーシ周りはこれまで各社から発売されているMBのものがあるので、そういったものを利用すれば立派なJ4が完成することができるので、わざわざ高い開発費をかけなくても上部部品だけが精巧なキットを発売すれば、モデラーにとっては十分だろうということではなかったかと。ということで、私の場合は、たまたま手元にあった未組み立てのTAMIYAのSAS、もちろんサザンオールスターズのことではない(笑)のJEEP(MMの33番)の足回りを流用することにした。

今回の制作の流れ

1、TAMIYAのJEEPのシャーシの組立

 まずは普通に、TAMIYAのJEEPのシャーシを組み立てた。古い製品なので、パーティグラインがをキレイに取らなくてはいけない。タイヤはMM15の製品よりやや太い。砂漠仕様だからだろうか? マッチョな感じでよかった。

2、ボディの組立

 部品の精度はすこぶるイイ。TAMIYAの新金型JEEPやSKAYBOWの四輪駆動車などとまったく遜色がない。もしかして、旧スカイボウスタッフの手による金型作成なのか。もちろんこれも私の単なる想像であるが。

3、いくつかの部品の交換と追加

 シートの背もたれをTAMIYAのJEEPのものに交換。フロントフェンダーのウインカー、クラクション、クラクションガードをジャンク部品やプラバンで自作。左右のサイドミラー、車体後部の幌取り付け用のフレームは真ちゅう線を利用して再現した。ジェリカンはTAMIYAのM151A2から流用。スペアタイヤはSAS-JEEPのもの。本来、普通のJ4には車体後部には後部シートがあるはずなのだが、OKUNOの元製品にもSAS-JEEPにも用意されていないので、後部シートなしのタイプとして(そんあタイプあったのかあ? いいや取り外したということにしよう)、SAS-JEEPの荷物を適当に積み込んでみた。

4、ボディとシャーシの接着

 さすがに別のキットのボディとシャ−シなので、そのままでは合わない。ボディとシャーシの合い具合を見ながら、主にボディ側を少しずつ削っていって調整した。

5、塗装

 やや灰色がかったオリーブグリーンを調合して塗装。ヘッドライトとガードが一体型なので、色を塗るのが多少厄介だった。ここは、別部品になっていたらもっとよかった。くりぬいてクリアレンズを埋め込もうかとも考えたが、ライトガードの自作がかなり面倒そうなので、ギブアップ。設計者が考え抜いた結果である。素材を生かしたモデリングもいいではないか。

◆総括

 思った以上に簡単にJ4型JEEPが完成した。正直いって、かなり楽しかったですね。この記事を読んで下さっているみなさん、是非、1台おつくりになることをお薦めしますぞ。TAMIYAの新金型キットや旧SKAYBOWのM38のさまざまな部品を利用するともっともっと精細なJ4Aが完成することだろう。しかし、こんな有名な三菱JEEPのキットがAFV標準の35分の1スケールでこれまで発売されてこなかったのは不思議だ。これを契機に、より大型化したJEEPタイプの73式軽トラックやパジェロベースの73式軽トラックが発売されないものだろうか。ところで、現在三菱自動車は、最近、さまざまな欠陥車問題で苦境に陥っているが、なんとかがんばってほしいものだ。そういえば、このJ4A型のキットフロントグリルには、ちゃんと三菱のエンブレムが刻印されている。

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複数アングル

外観。三菱JEEPの完成!! 側面。ウイリスMBに比べてボンネットが高い。

前面。ウインカーはジャンク部品から自作。 後部。ジェリカンはM151A2のものを流用。から

シートは基部はキットのままで、背もたれを交換。 荷台にはいろいろ荷物を載せてみた。

座席などもかなりよく再現されている。 3台の小型四駆を並べてみた。

グリコのおまけのナナハンと並べた。後ろはウイリスMB(ITALERI)。 M151A2とツーショット。

組み立てが終わったところ。 意外に改造は簡単だった。というか、ややこしいことをやらなかったので、簡単なだけ。


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