
今回紹介するM101のインストには英語で「HOWITZER」と書いてあり、辞書で引くと「曲射砲」とある。曲射とは何かというと、放物線を描いて飛ぶということだ。砲弾は重力の影響で必ず放物線を描いて飛ぶのだが、いわゆる平射砲と呼ばれるタイプは、初速が大きいため曲がる割合が少ない。それに比べて曲射砲は初速が小さいので放物線を描く。ただし、この平射、曲射というのはあくまで標的との距離の問題とも言える。平射砲でも高角度で打ち上げれば放物線を描いて遠くまで飛んでいく。つまり同じ距離を飛ばした場合、直線的に飛ぶか、曲線的に飛ぶかという違いなのだ。なんかわかりにくい話になってしまった。この新作紹介の表題はより一般的な名称である榴弾砲とした。榴弾とは建築物、陣地、部隊などへの攻撃を標的として使われる。高い初速は必要ないので、曲射砲で十分というわけだ。砲の分類については、近いうちに「戦車雑学」でご紹介することにしよう。もう少し勉強しなくては、、、。さて、この105mm榴弾砲は第二次大戦で登場し(ある書物ではアルデンヌの攻防で連合軍側の主要火砲と説明されていた)、戦後も各国の軍隊で使用されたM2の改良型。自衛隊でも使われてきた。今回のキットは1970〜80年代に発売されたITALERIのキットだ。105mm砲の部分はM7プリーストに搭載された105mm砲と同じ部品で出来上がっている。このM101はおそらく名称からいうと戦後型なんだろうが、M7の模型にも使われているところを見ると外観上はほとんど変わらないということなんだろうか? ◆今回の制作の方針 1、ITALERIの傑作をストレイト組みで 前回のACADEMYのM12も出来がよかったが、このM101も20年以上も前の製品ながらよく出来ていて、さすがITALERと思わせる。20年前はこのような繊細なモールドの製品はITALERIの独壇場であったが、現在は世界中のメーカーがこのレベルに追いついてきている。ということで、陸自が所有するM101の実物写真をさっと見てみたが、これといって修正する点もないので、まったくストレイト。小さな模型なので、普段より基本工作をしっかりとやって作って見た。鋤の部分をしっかり面出しした。 2、TAMIYAやITALERIのフィギュアを添える フィギュアは3体ついていたが、フィギュアの苦手(?)なITAKERIなので、あまり制作意欲がわかず。立ち姿の1体だけ作った。前回のM12のところで紹介したものだ。今回もこの4名に登場を願うことにしようと思ったが、M43戦闘福の色をダークイエローに塗ってしまったことが発覚。間違いなのでちょっと下げました。そのうち塗り直してアップします。 ◆総括 キットの出来がいいので、基本工作をしっかりやるだけで精密感を上げる事ができたように思う。鋤の部分の面出しは効果的だった。塗装はアクリルで明るめのオリーブドラブ系の色を数色調合してエアブラシし、エナメルのごくうすい黒褐色でウェザリング。エナメルにつや消しが足りなかったためか、タイヤが光ってしまったが、洗砲(?)直後 ということでご勘弁いただけないだろうか。 |
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| 外観。防弾版がかなり大きい。 | 側面。駐鋤も大きい。 |
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| 光線の具合で少し暗くなってしまった。失敗だあ。 | 防弾版の裏側。それほど多くない部品で、きっちりと再現できている。 |
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| 陸自の74式戦車とのツーショット。 | 各国の榴弾砲スリーショット。左からsIG33、M101、SU122。 |
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ここで紹介しているキットそのものです
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