◆M113A1 ファイヤサポート

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アメリカのM113といえば、ベトナム戦争で大量に使用されたというイメージがある。陸上だけでなく水上も走行できたというすぐれものだ。様々な用途のために各種のバリエーションが作られた。模型の世界でもTAMIYAからM113、M113ACAV、M557、M206とこのM113A1の5種類が発売されているほか、ACADEMYやITALERIからも複数の車両が発売されている。4号戦車、シャーマン、T34と同様に模型の世界でもバリエーションが多いものの一つだ。今回のM113A1は、オーストラリア陸軍で採用された改良型の一つで、サラディン装甲車の砲塔を載せている。M113の攻撃力を増強させたものだ。この模型はTAMIYAのMM107で、発売は1979年だから今から22年も前だ。

◆今回の制作の方針

1、オーストラリアの明るいイメージを出す

オーストラリアはイギリス連邦に属しており、そのマーキングはイギリス本国に似てとても鮮やかだ。今回のM113A1にも、黄色や赤のマーキングのデカールが用意されている。しかし、インストの指示どおりオリーブドラブで塗装すると、その華やかさが抑えられてしまうように思えた。またインターネットで、オーストラリア陸軍に所属する車両をさがしたところ、サンド系、緑色味の強いカーキ、黒の3色迷彩のものがあることがわかったので、この3色で仕上げることにした。マーキングは、キットに同梱されているものをそのまま使った。あと、オーストラリアらしいイメージを出すにはどうしたらいいかと悩んだ結果、MM34のM13/40の余りデカールの中にカンガルーのマーキングがあったので、それを使うことにした。第二次世界大戦の北アフリカでイタリアのM13/40を鹵獲したオーストラリア軍は、M13/40に白いカンガルーのマーキングを施して使用したのだそうだ。今回の目的にピッタリだ。もちろん、こんなマーキングのM113A1は実在していないだろうが、「M113A1の乗員が大のカンガル好きで、ついつい描いちゃった」ということでご了解を願いたい。付属の乗員フィギュアは長袖でうつむき加減で「オーストラリアの明るいイメージ」という方針にそぐわないので、両腕を半袖のものに取り替え、紫外線から目を守るために(オーストラリアはオゾンホールが広がってます)、サングラスのゴーグルを付けていることにした。

2、22年前のおおざっぱさを解消する

さすがTAMIYAのキットだけのことはあって、22年前の製品でもよく出来ていて、部品もぴたっと合う。ただ、全くのストレイト組みでは、精密感がやや足りないように感じたので、ほんの少しだけ手を入れてみた。改造部分は次のようなものだ。車体後部のジェリカンの取っ手、蓋の交換。ターレット周りに毛布やバッグなどを取り付けたこと。機関銃に銃弾のベルトをぶら下げたこと。車体前面にMM135のM113ACAVについている網を参考に他キットの余り部品のネットを丸めて接着したこと。あと、キャタピラカバーは、アクティブなイメージを出すために使用しないことにして、その代わり、浮き上がろうとするベルト式のキャタピラを瞬間接着剤で転輪に接着して重みを表現した。

◆総括

直射日光の下で撮影したら、炎天下のオーストラリアの砂漠に展開したファイヤーサポートというイメージになったように思う。白いカンガルーがとても目立っていいアクセントのようだが、いかがだろう。3色迷彩の緑味の強いカーキ色は本物はもう少し明るい色のようだ。暗くし過ぎてしまった。この塗装とマーキングは考証的にはアウトだろうが、趣味の模型作りとしては、オリーブドラブ一色に塗ってしまうより、面白かったと思う。27年前のM13/40の古いデカールが手元にあって使えたのも幸運だった。

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複数アングル

外観。M113の箱型の車体に、サラディン装甲車のターレットが意外にしっくりあっている。 側面。カンガルーの白いマークが目出つ。

前面。網を付けてみた、イギリス連邦のマーキングってとてもキレイですよね。 後部。ワイヤーは「ステンレスワイヤー焼きなまし作戦」は行わず、キットのまま。

予備のホイールもアクセントとして効果的。これはもともと製品に入っています。 機関銃には弾丸のベルトをぶら下げてみた。この半袖の腕の持ち主(?)は何のフィギュアかわかりますか?

ジェリカンは取っ手と蓋を交換し、金具とベルトを再現してみた。 砲塔の周りに雑嚢やバッグを取り付けてみた。相変わらず付け方がわざとらしい、どうしたらいいのだろう。荷物の形がかっちりしているのがいけないのだろうか?

M13/40カーロアルマートから拝借した。キャタピラは付属のベルト式。


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