◆MLRS 多連装ロケットシステム (DRAGON 1/35 改造)

◆新作紹介にもどる


MLRS(Multipul Launch Rocket System)とは、最新鋭のロケット発射装置だ。第二次世界大戦でドイツ軍を恐れさせたカチューシャロケット砲の現代版といえるだろう。ワルシャワ機構軍に対するNATO軍の兵器として、アメリカ、西ドイツ、フランス、イギリスなどの協力で開発された兵器だ。NATO軍各国のほか韓国軍や日本の陸上自衛隊などでも採用されている。実戦では湾岸戦争やイラク戦争で使用されている。MLRSは高価なことでも有名で自衛隊仕様車はなんと1台20億円もするという。90式戦車が2台購入できる額だ。実車はM2ブラッドレーの車体を前後に延長したものをベースにして自走発射機と12発のロケットを格納したコンテナで構成されている。MLRSの35分の1キットは1990年代中ごろにDRAGONから発売された。これには、コンテナ部のランチャーが再現されたキットと省略されたものの2種類があり、また、ドイツREVELLからは、ドイツ連邦軍仕様のものが発売されている。これにはDRAGONのキットをベースにして、ランナー一枚分の部品と、ドイツ連邦軍仕様のキャタピラが入っている。私が最近(2004年春)手に入れたキットは、DRAGONの簡易版のキットであったが、ファウンのタンクトランスポーターを製作した直後で、どうしてもドイツ連邦軍タイプを作って見たくなった。とはいえ、ドイツREVELLのキットを買い直すのはもったいないので、DRAGONのキットをドイツ連邦軍仕様に改造することを思い立った。偶然、BBSやオフ会などでいつもお世話になっている、Mr.KATOさんがこのキットをお持ちだったので、それをお借りしドイツ連邦軍仕様の追加部品やインストを参考にして、プラ板や真ちゅう線などを使って改造を行った。とても楽しい模型作りが体験でき、T.M.FACTORYオリジナルのドイツ連邦軍仕様が出来上がった。Mr.KATOさん、このたびは、ほんとうにありがとうございました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

ちなみに、ドイツではこのMLRSはMARS(Mittleres Artillerie Raketensystem)と呼ばれている。

■製作の実際

1、ドイツ連邦軍仕様のための部品づくり

 プラ版と真ちゅう線で、車体両側のスカート、車体全部の車幅表示板、キャビンハッチの手すり、コンテナ後部の蓋のようなもの、車体前後の泥除けなどを作った。リベットはWAVEのガンダム用のものを使った。丸二日かかった。部品がうまく合うかどうか仮組みしてみた。まあまあ。

2、キャビン内部の塗装

 キャビンは、シート、各種の機器などが満載されている。組み立てた後では塗装できないので、内部の部品を塗装しながらキャビンを組み立てた。

3、キャタピラの組み立て

 MLRSのキャタピラは、M2ブラッドレーと同種のものが利用されているが、ドイツ連邦軍仕様のMARSでは、ドイツ製の専用キャタピラが使用されており、ドイツREVELLのキットでは、これを忠実に再現したポリキャタピラが付いている。これを複製するのは不可能なので、DRAGONのキットに付属の接着式のものを使おうとしたが、ヒケが多くてパテによる修正が面倒だったので、TAMIYAのブラッドレーのものを使うことにした。TAMIYAのブレッドレー用のキャタピラは設置部分のパッドが三角形をした初期のタイプと、凸形をした新しいタイプがあり、MLRSは後者が使われているらしいので、こちらを部品請求で購入した。MM264のM2A2のキャタピラだ。新素材の接着可能な材質なので、DRAGONのキャタピラ部品を数枚つないで延長した。つなぎ目はスカートの下になるようにしたので、完成後はわからない。

4、塗装とデカール

 塗装はTAMIYAのNATO3色を基本にして、適当な色に調合してエアブラシを行った。ウェザリング、デカール、ドライブラシを行った。デカールは、DRAGONのドイツ用を使用。車体前後の車幅表示板の赤と白のマーキングは、プリンターを使って白いフィルムに印刷したものを貼り付けた。

■最後に

 プラ板の作業はほとんど始めて、部品を採寸するためにノギスを購入した。プラ板を切り出すのは慣れていないので、思ったよりたいへんだった。平行や直角を出すのが難しい。何はともあれ、T.M.FACTORY版のMARSが完成したのはうれしい限りだ。 

クリックで写真が大きくなります。ミリタリモデル図鑑へ

各部写真

車幅表示の赤と白のプレートが鮮やか。ライトはH-EYESのクリア部品うを使用。 側面。ブラッドレーの車体より全長が延長されているため、転輪の間隔が広い。

正面。赤白の車幅表示プレート、泥除けを自作。 後面。コンテナの蓋のようなものはプラ板で自作。下部の十字が白で塗られている部品は、ドイツ軍車両に必ず付いているものだが、これも自作。いったいこれは何だろう?

直線で構成された箱のお化け? 車体右全部拡大。足かけはプラ版と真ちゅう線。キャタピラはTAMIYAのM2A2ブラッドレーのもの

コンテナはクルクルと回転する。 スカートも自作。

ドイツ連邦軍勢ぞろい。左からファウンタンクトランスポーター、MARS、レオパルト1A4 後ろにレオパルト2A4レオパルト1


ホームに戻る


ご注意:このホームページに収録されている写真、文章などを、TM FACTORY主催者あるいは各著作権者に無断で転載あるいはコピーすることはできません。なお、リンクはご自由にしていただいてかまいません。