◆4号対空戦車メーベルワーゲン(CMK)

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第二次大戦の終盤において、制空権を失ったドイツの戦車部隊はヤーボの攻撃にさらされ、戦車部隊にはFLAKPANZER(対空戦車)が随伴したという。メーベルワーゲンは4号戦車の車台を利用した最初の対空戦車で、37mmのFLAK43対空砲を搭載している。4号戦車と同じ車台が使用されてはいるが、中古車体を改造したものではなく新設計の車輌のようだ。上部構造はほぼ車体幅いっぱいに広がり戦闘室はかなり広い。戦闘室の前後左右は大きな装甲板で囲まれていて2段階に開閉できる。高角射撃時は半開にし、水平射撃時は全開にするらしい。大きな装甲板は厚さが10mmなら1枚2トンぐらいはあるはずだが、どのような方法で開閉したのだろうか。こうした点はいかにも急造車輌という感じがする。メーベルワーゲン(家具搬送車)というニックネームもこの形から来ているのだろう。今回制作した模型はチェコのCMKのキットで、TAMIYAのMM101のメーベルワーゲン(FLAK38の4連装を装備した試作型)をベースにしたコンバージョンキット。TAMIYAの車体部品+FLAK43(インジェクション)+装甲板(インジェクション)+フェンダーや工具の取付金具(エッチングパーツ)など+フックや留め金(ホワイトメタル)がセットになったもの。4500円という値札がついたいわゆる「高級コンバージョンキット」と呼ばれるものだが、故あって4分の1の値段で手に入れられたので、挑戦してみることにした。

◆今回の制作の方針

1、「高級コンバーションキット」に挑戦

ベースにするTAMIYAのMM101のメーベルワーゲンはかなり旧い製品なので、細部に甘いところがある。そこで、「4号戦車車外装備品セット」を使っうことにした。取り付け金具部分は削って、エッチングパーツを使用。FLAK43と装甲板はインジェクション。箱を開けたときバリが多くて不安になったが、きちっと余分な部分を削ってやるとなんとかなった。組み立て説明書は2色刷のよくできたものだが、インジェクションの部品の接合部分がアイマイで、仮組みが必要だ。エッチングパーツはかなりの数で、瞬間接着剤で付けていった。組立には15時間ぐらいかかったように思う。FLAK43は単品製品もあり、その組立説明書の方が分かり安いようだ。いちばん苦労したのは4枚の装甲板の位置決めだ。位置がはっきりせず、実車写真を見ながらなんとか適当な位置に収めてみたが、やや斜めになってしまった。

2、ミミズのような3色迷彩に挑戦

パッケージアートやTAMIYAの新作のメーベルワーゲンの完成写真を参考に3色迷彩を行った。金属部分には塗料の乗りをよくするためにグンゼのメタルプライマーを塗っておく。ベースのミドルストーンを塗る前に、レッドブラウン、赤、黒などで調合した影用の色で隅の部分を塗った。隅以外はわざとあまりきっちり塗らなかった。上からミドルストーンを塗ったとき、多少斑な感じになったほうがリアルだからだ。最近、暗黄色はTAMIYAのダークイエローではなくグンゼのミドルストーンを使うようにしている。彩度が高いのでウェザリングをしたときに、ちょうどいい色合いになるように思うからだ。緑はTAMIYAのディープグリーン。茶色はTAMIYAのレッドブラウンに赤を少し混ぜた。車体下部はミドルストーンを塗った後で、少し黄色を混ぜた薄めのフラットアースを吹いてみた。転輪のゴムはジャーマングレイ。

◆総括

想像以上に時間がかかった。元来不器用なので、エッチングパーツの接着にはいつも苦労する。ピンセットにくっついてしまったり、絨毯の下に落としてしまったり。何度もやり直す。普通のプラモデルの接着剤はある程度適当な位置で合わせてから、少しずらしながら微調整をするということが可能だが、瞬間接着剤ではそれができない。すぐくっついてしまったり、なかなかくっつかないこともあって、不思議だ。ともあれ、ようやく完成した。組立の途中では、何度か「TAMIYAの新金型のメーベルワーゲン(MM237)」を買えば良かったと思ったが、完成してみると、ざらついた感じの装甲板と繊細なエッチングパーツやホワイトメタルのフックが不思議なハーモニーを醸し出していて、普通のインジェクションにはない味わいがある。形式もTAMIYAの製品とは車体後部のエグゾースドパイプなど、若干違うようなので、そのうちTAMIYAの新メーベルワーゲンも作ってHPで2ショットを公開したいものだ。ああ、おつかれさまでした。

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複数アングル

外観。装甲板は半開状態で組み立てた。。 側面。スコップ、ジャッキなどの装備品は、TAMIYAの「車外装備品セット」を使用。

前面。突き出たFLAK43.意外に迫力があるものだ。 後部。4号G型などと同類のエグゾースドパイプ。TAMIYAの新金型とは違う外観。

約3m四方の戦闘室にFLAK43が鎮座。 それほど精巧ではないが。悪くもない。戦闘室内が殺風景なので、そのうちなにか載せてみよう。

塗装前。色が違うので、どこがどんな材質かがよくえわかる。 ここまで組み立てるのがなかなか大変でした。


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