
3号戦車はドイツ第3帝国が主力戦車の想定で開発したもので、第二次大戦の緒戦のポーランドやフランスでの戦いで機甲部隊の中心の担う予定であったが、開発が遅れ、戦場にはごくわずかしか投入されなかった。ソ連との戦争やアフリカの戦いには間に合ったが、すでにソ連の主力のT34は76mm砲連合軍の主力のシャーマンは75mmで、装甲も3号戦車とは比較にならないほど強化されていたため、主砲が50mmで軽装甲の3号戦車は戦場に送られた途端に時代遅れの代物となったという。トーションバーサスペンションを持ち、5名が搭乗することなど基本的な設計は非常に進歩的で、後の戦車に受け継がれたことを考えると、設計思想が新しすぎて実態が追いつかなかっただけといえるのかもしれない。そのように考えると、この戦車がとてもスマートに見えてくるから不思議だ。 ◆このキットの由来 3号戦車の模型は昔から数多く発売されてきた。今回紹介するNICHIMOの30分の1キットは、1970年ごろ発売された古いキットであるが、個人的にはプロポーションが非常によく好きなキットの一つだ。もともと、モーターライズキットとして発売されていた。当時は、NICHIMOは35分の1のシリーズと35分の1のシリーズを発売していたが、その後、35分の1が主流となり、30分の1のこのキットは、取り残された形となった。NICHIMOの30分の1キットは、他に4号戦車、パンサー、タイガー1なども発売されており、非常によく出来たシリーズであったという印象がある。この3号は1990年代に4号と一緒にディスプレイキットとして再販されたものだ。パンサー、タイガー1なども是非再販してほしいものだ。 ◆製作手順 今回、当時を思い起こしての超汎用ギヤボックスを使って有線リモコンとして復活させてみた。ディスプレイモデルの場合、転輪が固定式だったり、キャタピラが接着式だったりすると、可動にするのは至難の業だが、もともとモーターライズキットであったものがディスプレイキットとして再販されたような場合は、ちょっとした改造で楽に可動戦車を作ることができる。このキットの場合も、転輪がとてもスムーズに可動するのでドライブスプロケットにギヤボックスの駆動軸を固定するだけの作業ですんだ。しかもドライブスプロケットを固定する六角ナットのサイズがピッタリで助かった。 ◆塗装 このキットは30分のなので、35分の1のキットに比べるとかなり大きい。しかし、32分の1のキットならさほど問題はないだろうということで、MONOGRAMの8輪装甲車、AIRFIXのグライフ、REVELLのシュツーカなどといっしょに、「ひとり北アフリカ祭り」をやってみようという考えで、この3号戦車はサンド塗装、アフリカ軍団マークをつけることにした。3号戦車のL型が北アフリカに投入されたことは確かなようだが、M型がどうだったのか怪しいところだが、まあ、そこのところはご容赦願いたい。 |
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