
モノグラムは1960年代末に32分の1スケールの4号戦車シリーズをリリースした。この4号戦車のキットはその第一弾と思われる。ウィルベルヴィント、突撃砲、ラング、ブルムベア、オーストヴィントなどがリリースされた。1975年4月からタミヤが4号系列のシリーズ化を始めたのはよく知られているが、モノグラムは6年先にそれを始めていたということだ。私のこのキットの原体験は、1975年3月の神戸の星電社だ。何種類かの4号系列がディオラマ化されていたのを初めてみた。それまで4号戦車といえば、ニチモの35分の1のF2型、30分の1のG型しか組んだことはなく、そのバリエーションの豊富さと形態の面白さに驚いたものだ。 モノグラムの4号系列は現在(2009年11月)絶版になっているので、中古ショップやネットオークションで探すしかない作るのがなんだかもったいないような気がしたのだが、プラモは作って何ぼのものだと思うから、組み立て見ることにした。 ◆今回のポイント 1、可能な限り手を加えない ◆このキットの特徴 1、とにかく部品が少ない 砲塔のシェルツェンがわずか2つの部品。 砲身も砲盾含めて部品がわずか3つ。 2、モーターライズ向けと思われるスイッチ穴や電池を固定するための突起などがあった。モーターライズ版があった可能性がある。計画だけで結局ディスプレイ版しか発売されなかったのかもしれない。 3、転輪がシーソー式に可動する。 4、キャタピラが茶色のモールド。塗装で泥や錆びの表現をする場合、この方がありがたい。 4、ジェリカンの形がシンプル(笑) 5、砲等の後ろにつく弾薬箱の形状が後ろに行くにしたがって幅が狭くなっている。 6、ダメージのシェルツェンが付属している。こういう遊び心がMONOGRAMの得意技。 ◆組み立てた印象 40年前のキットなのに、合いもよく、バリも少ない。パーティングラインが部品の目立たない位置にあり、加工の作業が少なくてすむ。押し出しピン跡もほとんどない。組み立てだけなら、数時間で可能。 近頃のキットはやたら部品が多い。パーティングラインや、押し出しピンの修正が必要なことが多く、組み立てに大変な時間と労力がかかるものが大半だ。 精密化、部品の細分化のエスカレーションがはなはだしい。このことが、プラモの高価格化と低年齢層離れに拍車をかけているように思う。1960年代、1970年代のキットを見直すことも必要ではないだろうか。 よく出来たフィギュアが2体ついていたので、正月までには塗装して載せようと思う。黒福にするか迷彩服にするか検討中。 ★クリックで写真が大きくなります。ミリタリモデル図鑑へ
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