震電(TAMIYA 1/72)

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72分の1の飛行機にはまったことがあった。中学生のころだ。最初に作ったのがスツーカ。当時ドイツの戦車に興味があって、ドイツ戦車の模型を集めていた。「第二次世界大戦ブックスのドイツ機甲師団」を読んでいたところ、北アフリカの砂漠に停車した台の3号戦車、そして上空にスツーカが写っている写真を見つけた。キャプションには、空陸の協同:「スツーカ」急降下爆撃機に目標をおしえる、と書いてあった。「そうだ、陸と空の協同作戦をやってみよう」、、というわけで、AIRFIXのスツ−カを購入して早速作ってみた。それが飛行機模型作りの始まりだった。小学校の低学年のころ、何機か作っていたことはあったが、塗装をして本格的(?)に飛行機模型を始めたのはこれが最初であったように思う。その後、TAMIYAの雷電、零戦32型、ショウキ、REVELLのメッサーシュミット、スピットファイヤ、ワイルドキャット、AIRFIXのシュトムモビックなどを作った。依然としてメインの対象は35分の1の戦車であったが、1台400円から600円もする戦車をどんどん買うほどの小遣いをもらってはいないかった。一月の予算は1000円くらいだっただろう。TAMIYAの戦車1台に72分の1の単発機3機(たいてい100円から200円)にプラカラーを買えば、大体小遣いは全てなくなった。2年ほどこれをやって50分の1の飛行機も含めて、およそ50機くらいのコレクションになったように思う。今回紹介する震電のキットにもそのときに出会って作った。なんとも妙な形、しかし、これがかっこいい。太平洋戦争(大東亜戦争)の最初のころ無敵であった零戦も、新しいアメリカのヘルキャットやコルセに歯が立たなくなり、雷電や紫電改などの新しい飛行機が生み出されていたことは知っていたが、その究極とも言うべき夢の戦闘機がこの震電であったのだ。震電のキットはTAMIYAの72分の1シリーズの中にあった。おそらく、これは世界で始めての震電のスケールモデルであったのではないだろうか。震電を作ったのは70、71年ごろなので、30数年が経っている。今年の夏、笹塚にあった古くからある模型屋さんが休店となった。25年前に私が東京に出てきて始めて見つけた本格的な模型屋さんで、それ以来、時々たずねたものであった。その休店セールで、外箱のない震電を見つけた。懐かしさのあまり、即購入。600円だった。

 震電は試作機なので、実戦には参加していない。TAMIYAのインストによると、試作1号機が飛んだのが1945年の7月で、8月9日には事故で破損したという。だから、以下のデータも完成したらこうなる、ということだろう。とはいえ、745kmという速度は、画期的だ。これならヘルキャットにも勝てそうだと思った。「夢の途中」の飛行機だったのだ。

機名 全幅 全長 全備重量 エンジンパワー 最高速度
震電 11.11m 9.66m 4928kg 2130馬力 745km/h
F6F5ヘルキャット 13.06m 10.24m 5643kg 2000馬力 603km/h
零戦52型丙 11.00m 9.12m 3150kg 1100馬力 557km/h

 数値は、TAMIYAのこのインストをはじめ各社のインストや「アメリカ海軍機(文林堂)」による。

 

◆今回の制作の方針

1、すばやく素組み

 マスキングテープやパテなどはつかわず、合わせ目の修正などのほとんどせず、素朴に作ってみた。古いキットなので胴体や翼の合わせ目に段差が出来てしまったが、これをパテで修正すると、せっかくの凸モールドのリベットが消えてしまう。段差には目をつぶって、リベットをとった。こういうミニスケールの古いキットの場合、こういう選択もアリではないだろうか。

2、出来るだけ筆塗り

 ダークグリーンのプラなので、下面の明灰色を筆でムラなく塗るのはちょっと難しそうだったので、下面だけエアブラシで吹いた、それ以外は全筆塗り。オレンジの帯もキャノピーの格子もフリーハンド。

3、コンパウンドで磨く

 SGIクレオスの水性カラーの暗緑色(1)を使用して塗装し、コンパウンドで磨いてつやを整えた。

◆総括

 組み立て2時間、塗装2時間、合計4時間でほぼ完成。あと1時間かけて、細部の塗装や、墨入れをかねたウェザリングを行った。72だと今回のように短時間で完成させることができる。部品数の多い大作ばかり作るのもたいへんなので、たまにはこんなモデリングで完全生き抜きもいいではないか。自己満足ですみません。

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複数アングル

外観。青い空を飛ぶ(?)。足は引っ込んでいな着陸直前でがでているのと、プロペラが回ってないのは、着陸直前だから(笑)。 側面。機体の後ろにプロペラの付いた飛行機をエンテ型というらしい。

HASEGAWAの72JEEPとスーショット。終戦後米軍が試作機を見に来たところかも。 機種に30mm砲が4発。ものすごい重武装。B29を一撃で撃破するつもりだったのか? ピンバイスで穴を開けた。

まえにあるので、これは水平前翼なのか。 垂直尾翼は2枚。小さな車輪が付いている。離着陸時にあたったんだろうか。

またまたJEEPとツーショット。 かっこいいねえ。これが60年前の飛行機とは思えないねッ。


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