
T.M.FACTORY久しぶりの火砲キットだ。イギリス軍の菱形戦車は第一次世界大戦において、世界で始めて戦争に使用されたことで有名であるが、この戦車の攻撃に対する兵器として、大きな役割を果たしたのが、野砲の直接照準による戦車攻撃であった。戦車は当初、対歩兵の兵器であり、塹壕にこもる歩兵を恐怖の底に陥れたが、ドイツ軍は野砲を使って多くの戦車を撃退した。戦車の歴史が始まったとき、対戦車砲の脅威にさらされていたというわけだ。今回紹介する76mm野砲は、第一次世界大戦で使用された野砲で、戦車攻撃兵器として使われたという。第二次世界大戦の88mm砲の「ご先祖さま」といえるかもしれない。2年ほど前に、イギリスのEMHARという会社から、発売されフィギュアだけ完成させていたが、最近ようやく野砲本体の塗装を行ったので紹介することが出来るようになった。 ◆今回の制作 1、わずか16個の部品 野砲は13個の部品で構成されており、フィギュアは3体付いているが、一体成型のものなので、部品数はそれぞれ1。キット全体で16個という部品の少なさ。 野砲の部品は効率的に部品分割されている。もちろん細かいところは省略されている。しかし、プラモデルはいくら部品点数を多くしても本ものには永久に近づけない。このようなキットが新たに発売されるというのは面白い。EMHARからは、菱形戦車やホイペットといった第一次世界大戦の戦車が発売されているが、どれも部品が少ない、精密プラスチックモデルキットではなく、雰囲気を大事にした「似顔絵」的キットというようなものだ。最近のAFVのキットは部品点数を売り物にするキットも多い中で、このような、いにしえのキット風のキットを発売されるというのも面白い。部品が多いことが、初心者のプラモデル離れや、価格の上昇(販売数の減少も価格上昇にさらに拍車をかける)を招いているようなきもする。 2、素組み とにかく素組み。フィギュアは一発抜きの一体成型で、砲弾が身体にくっついてしまっているといった問題はあるが、モールドがしっかりしているので、細かい塗り分けは意外に楽だった。 ◆総括 部品の極端に少ないキット。これもプラモデルの一つのあり方だ。何でもどんどん分割して部品点数を増やして精密にするという流れが大勢を占めている業界の中で、ユニークなキットだと思う。この路線を続けてもらいたいものだ。 |
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| 外観。野砲とフィギュア。 | 側面。非常のオーソドックスなスタイルの野砲。 |
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| 左右に飛び出しているのは何だろう? | 後部。鋤は1本。 |
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| 大八車みたい(笑)。車輪は木製で鉄の輪がはまっていた。 | 3体のフィギュア。砲弾を持って2名とサーベルをもった指揮官。指揮官の表情が狂気じみて怖い。 |
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| 後ろから見ると、こんな感じ。 | |
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