◆M29C ウィーゼル

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アメリカの総トラック(キャタピラ)式の水陸両用カーゴキャリア。時代的には戦後間もない時期なのではないかと思われるが、調べてないので確かなことは分からない。

、、、と書いてアップしたところ、いつもAFVの情報などを教えていただいている「映像業界模型趣味人協同組合バナナっ子クラブ」のTACこと宮本拓監督より、メールで次のようなコメントをいただきました。

「実はこのM29、第二次大戦中から米軍が活用していたスチュードベイカー製の多用途トラクタで、太平洋戦域の記録写真でよく見かけますが、欧州戦線でもけっこう使われていたようです。たぶん1943年中頃には前線にいたと思われます。スチュードベイカーはアメリカの名門トラックメーカーで、有名なところでは田宮やイタレリが出しているGMC2.1/2トンCCKW353トラックと同クラスの軍用2.1/2トンを大量に生産して海兵隊に納入したり、またレンドリース法によってロシアに貸与されたスチュードベイカーは有名な“カチューシャ”トラックになったりしています。そういうメーカーが装軌式水陸両用車というのもちょっと珍しいですが、元々のM29は英軍のブレンガンキャリアがゴツクなったようなかたちの、ヤケに角張った可愛らしいトラクタで今で言う雪上車的なスペックを持っています。モノグラムが模型化したM29C型から日本の特二式内火艇のようなフロートが付いて“ウォーターウィーゼル”と呼ばれたようです。以前はADVからレジンキットも出ていましたが、我々はモノグラムがあればOKですね(^^)。」

いやあ、なるほど、大戦中も使用されていたということですので、太平洋戦線や欧州のジオラマに使用できるというわけですね。私の文では大嘘付きになりそうでした。すばらしい解説をいただいた宮本拓監督にこの場を借りてお礼を申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

大きさはダッジのパーソナルキャリア3/4と同じくらい。形は完成写真を見てもお分かりのように、LVTPを縮小したようなスタイルだ。ドライバーのほかに3人の乗車が可能。もちろん人の代わりに荷物も運ぶことができる。このキットはMONOGRAM製で、最初の発売は1966年のようだ。

 この「1966年の発売」という私の記事をご覧になったokwh   さんから、1960年ごろにすでに発売されていたという指摘が  ありました。その一部をokwhさんの了解を得られましたので  掲載します。

 『私は、1961年(小3)にモノグラム社の名作「TBFアヴ  ェンジャー」でカルチャーショックをうけ、キットに同梱さ  れていた精密線描のセピア色のカタログを毎日ながめており  ました。M3を1961年、M29Cを1962年に製作した記憶があり  ますので、1960年前後には前述の一連のシリーズが米国でリ  リースされていたのではないでしょうか?  
 M29Cでは、付属のラジオオペレータのヘッドフォンを押さ  える左手と、無線機のノブに触れる位置にぴたりと決まる伸  ばした 右手のリアルさが記憶に残っています。(当時のモ  ノグラム製品は高値の花で、東京のデパートではM3ハーフト  ラックが980円、ジープやM29Cは600円台でした)』


この写真のキットは1975年の3月2日に神戸三宮の星電社で購入したもの。なぜよく覚えているかというと大学受験の前日だったからだ。受験の前にもかかわらず、さっそくビネスホテルで箱を開けて仮組みしたからだ。その甲斐(?)もあって見事受験には失敗。これは1972年の再販品で、インストとは別にシェパード・ペイン氏の手による「TIPS ON BUILDING DIORAMAS」というチラシが付いていた。組立塗装を行った(もちろん素組み)のは購入した直後だから、今(2003年5月)から28年前ということになる。1960年代のフィギュアは、たいてい一発抜きで、このキットにも写真の3名のほか、2名の立ち姿のフィギュアが付属していた。本体は細かい部品は少なく、ほとんどがモールドで処理されているが、無線機やスコップなど彫りの深いモールドでなかなかの実感だ。現在の水準と比較するのも無意味だが、これはこれでこの手法としてはなかなかの完成度ではないだろうか。昔のキットは、不思議な味がありますね。

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各部写真

全体外観。地上の最高速度は48km。水上は8.5km 横からみるとこういう形。

前面。光があたらないので、真っ黒になってしまった。すみません。 後面。これも影が強い。前後ともオーバーハングしているからだ。

3人の一発抜きのフィギュアの姿勢がおもしろい。 車体後部の舵が目立つ。

HEY,HOLD UP!! 同じシリーズのM48A2とのツーショット。


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