
菩提寺の大イチョウ(岡山県)
Since 2008/11/24
岡山県の名峰・那岐山(1240.3m)の南東麓に菩提寺という古刹があります。浄土宗の宗祖法然上人が、13歳で比叡山延暦寺に登る前に修学していたと伝えられるお寺で、かつては巨大な菩提樹があったことから名づけられたといわれています。
その境内に、樹高約45m、目通り周囲約12m、推定樹齢900年を超える大きなイチョウの木があり、国の天然記念物に指定されています。伝説では、勢至丸(法然上人の幼名)が修行のため菩提寺の叔父のもとへ行くとき、杖にしていた阿弥陀堂(奈義町小坂)のイチョウの枝を、「学成れば根付けよ」と挿したところ、芽吹いてこの大樹に育ったといわれています。
注: 岡山県の巨樹として有名な「醍醐桜」は県指定の天然記念物で、国の天然記念物ではありません。また樹高は18m、目通り周囲7.1mで、大きさでもこのイチョウには及びません。
私が訪れたのは2008年11月20日(木)。黄葉が見ごろの「はず」だったのですが、すでに完全に落葉していました。地元の人の話によると、前日(19日)に猛烈な寒波が来襲して吹雪となり、全部たたき落とされてしまったとのこと。周囲に積もった落ち葉にはまだ青みが残っていました。
帰路に小坂の阿弥陀堂へ立ち寄りました。菩提寺のイチョウの母樹と伝えられる木は、それほどの老樹には見えませんでした。しかし、根方に並んだ石造群と、その周囲を覆った落ち葉は数百年の歴史を感じさせてくれました。
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