イボタノキ(水蝋の木)
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 3年ほど前、我が家の庭で見慣れない若木を見つけました。鳥が運んできた種子が自然に発芽したのだろうと考えました。そして、とりあえず花が咲くまで成長を見守ることにしました。花を見れば樹種が分かるはずです。

 その木は今年2bほどに育ち、初めて花が咲きました。5月31日にデジカメで撮影して図鑑と照合し、イボタノキと判定しました。日本各地の山野で普通にみられる落葉低木のようです。世界大百科事典(平凡社)には、「樹皮にイボタカイガラムシが寄生し、その雄虫が体表にロウを分泌し、秋に羽化するときに、このロウを樹皮に残してゆく。これをイボタロウといい、家具のつや出しや止血剤などに用いられる」と紹介されています。

 Googleで検索したら、用途に「ライラックの台木」を挙げているサイト(複数)が抽出されました。それらを見て事態が飲み込めました。この木は鳥が種子を運んできたのではなく、ライラックの台木が芽を出したに違いありません。うちの庭には15年ほど前に植えたライラックが1本あります。若木はその根元から約50aの位置に生えています。よく見ると、その部分だけライラックの根が地表に露出しています。地表に出た台木(イボタノキ)の根が芽吹いたのでしょう。

 そういえばうちのライラックは、去年も今年も花が少なく、ちょっと弱っている感じでした。イボタノキに養分を吸い取られていたのでしょう。世間には、台木のイボタノキを白花のライラックと勘違いして育ててしまったという事例もあるようです。

 そうと分かると、放置はできません。露出している根から若木(イボタノキ)を切り取り、跡をえぐるように削ってから、畑土で覆土しました。これでライラックは元気を取り戻してくれるでしょう。 

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