ジャノヒゲ(蛇の髭)
Since 2008/01/09



 山野の蔭地などに生える常緑の多年草で、リュウノヒゲともいいます。細長い葉を蛇や竜の髭(ひげ)に見たてたネーミングです。朝日新聞の「花おりおり」は、「(ジャノヒゲは)考えてみれば奇妙な名。ヘビには髭は無い」ということで、リュウノヒゲの方を採用しています。

 花は淡紫色または白色で7〜8月ごろに咲きます。種子は直径7〜8_の球形で、つやのある瑠璃色をしています。下の写真は実家の庭にグラウンドカバーとして植えているものです(2008年1月8日撮影)。

(写真はクリックすると大きくなります。)

 子どものころには、この種子を鉄砲の弾(タマ)にして遊んでいました。空気鉄砲の1種で、杉の雄花(蕾)をタマにする「杉鉄砲」をヒントに、自分で考案しました。内径がジャノヒゲの種子より少し小さい笹を探して砲身にするのがポイントです。種子の表皮がつぶれて気密を保ちます。杉鉄砲よりはるかに威力がありました。

 漢方では、ジャノヒゲの根(塊根)を「麦門冬(ばくもんどう)」といい、咳止めや痰切り、心臓病等に処方します。日本薬草全書(水野瑞夫監修 新日本法規出版)に載っている採取、保存法と薬用法は次の通りです。


 【薬用部位と採取、保存】 塊根を5〜6月ごろ、葉をつかんで引き抜く。土を振り落とし、根の膨大部分を切り取り集める。水洗後、半乾きになるまで陽乾する。半日水に浸し、芯(中心柱)を抜いて、再び陽乾する。作業が面倒な場合は、芯を抜かずに乾燥しても良い。漢方では芯を抜いたものを好んで使用する。充分乾燥させた後、密閉容器に入れて保存する。

 【薬用法】 (1) 風邪のせき、喘息、百日咳、気管支炎等で、分泌物が少なく、痰のきれにくい咳に 1日量6〜12g を 水500mlで煎じて半量となし、1日3回に分けて服用する。
        (2) 心臓病や滋養強壮の目的では、麦門冬に蜂蜜を加えて、同様に煎じて服用すると効果がある。
 


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