クマゼミ(熊蝉)
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Last updated on 2009/09/12



 2009年8月28日午後、エンジン刈払機(草刈機)で田んぼのあぜの草を刈っていたら、大きな虫が飛んできて作業服の袖にとまりました。見るとクマゼミでした。エンジン音を響かせて作業をしている人間の腕にわざわざやって来るとはどういうことかと、一瞬戸惑いましたが、途中で手を止めるのは面倒なので、無視して作業を続けました。

 予定の作業を終えて50ccの単車(原付)で約1km離れた自宅へ帰り、着替えをしようとしたら妻が、「背中にセミが…」と叫びました。その声で、作業中にクマゼミが飛来していたことを思い出しました(すっかり忘れていました)。単車で走行中も離れず、しがみついて我が家までやって来たようです。

 何かの縁(えにし)か、ひょっとしたら誰かの生まれ変わりかもしれないと思えて、記念に下の写真を撮りました。撮影後は玄関前の芝生に放してやったのですが、飛び立たずにじっとしていました。触れると大音量で鳴きましたが、放すと静かになり、動きませんでした。おそらく寿命が終わろうとしていたのでしょう。経帷子(きょうかたびら)の父を思い出しました。 

 クマゼミは日本最大のセミで体長は4〜5a、羽根の先端までは6〜7aに達します。暖地系のセミで、私が子供のころ(約50年前)、当地(相生市)では珍しかったのですが、近年はよく見かけます。これも温暖化の影響のようです。都会地でも増えて、光ファイバーケーブルに産卵管を突き刺して故障の原因になったりしているそうです。 

【関連情報】  クマゼミが一番“うるさい”のは兵庫県? (2009年9月12日の神戸新聞より)

 クマゼミが一番“うるさい”のは兵庫県? 民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(本社・東京都)が自社の携帯電話サイトを通じ「全国クマゼミ調査」をしたところ、回答した約5万人のうち、鳴き声を「騒音並み」と感じている人の割合は兵庫県が一番多いことが分かった。上位は関西勢が占めており、同社は「クマゼミは温暖化で北上中だが、生息域の中心は関西のようだ」と分析している。

 調査は8月5〜24日に実施。鳴き声について「騒音並み」「聞こえる」「時々聞こえる」「聞こえない」の4段階で質問した。

 クマゼミがよく鳴く午前6〜11時に「騒音並み」と答えた人の割合を都道府県別にまとめたところ、1位は1683人から回答のあった兵庫県。2位は静岡県、3位は大阪府、4位は京都府だった。

 生息域の北限は従来、関東南部とされていたが、温暖化やヒートアイランド現象で北進中。今回の調査では、福島県や石川県からも「聞こえる」という報告が多数寄せられ、北陸から東北南部まで拡大していることを裏付けた。

 また、鳴き声のピークは午前8時半で、暑くなる正午にほぼ半減することも分かった。同社は「来年も継続調査し、環境変化の実態に迫りたい」としている。  (木村信行) 


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