天滝(養父市)
Since 2008/10/14



 兵庫県下一の名瀑だと聞いていたので、2008年10月3日、木津温泉(京丹後市)からの帰り道に立ち寄ってみました。

(写真はクリックすると大きくなります。)


左手から


正面から


右手から

 国道9号を剣大橋で離れて「琴弾トンネル」をくぐり、県道6号を経て県道48号に入り、西へ5kmほど行くと右手に天滝渓谷に入る自動車道路の入口があります。それを終点の駐車場まで進みます。そこから 渓流沿いの遊歩道を約1.2km歩くと天滝です。

 滝自体の景観は、「噂ほどではない」と思いました。滝見台が落差の割に近い位置にあるので、たしかに「天から降り注ぐ」感じはしますが、近過ぎて滝の全容が見えません。98mの落差は県下一かもしれませんが、品格という点では、7月に訪れた「霧ヶ滝」に軍配を挙げます。迫力(水量)では原の「不動滝」です。

 驚いたのは遊歩道の整備状況です。渓谷側に設けられている転落防止柵の鎖が、全長1.2kmに亘って、すべてステンレス製なのです。当節、金属盗難に遭わないかと心配になりました。滝見台へ登る最後の急斜面には大きな鉄骨のやぐらが組まれ立派な鉄の階段が設けられていました。「霧ヶ滝」とはカネのかけ方が違うと思いました。

 最も記憶に残った出来事は、野生の熊に遭遇したことです。「天滝まで300m」の標識があるあたりを登っていたときです。下りてくる単独行の男性とすれ違いました。その直後、左手の急斜面から小石がパラパラと落ちてきました。「アレ?」と思って見上げると、斜面の上に黒い動物が見えました。それが体長7〜80cmの小型(子供?)の熊でした。

 「熊や!」という私の声に、すれ違った男性も足を止め、妻と3人で数10秒間、熊とにらみ合いました。距離は約20m。相手は小さいし、こちらは大人が3人なので怖いとは思いませんでした。しかし緊張していたのでしょう。写真を撮ることを忘れていました。

 その熊は遊歩道とは反対の方向(西側斜面の南方向)へ姿を消しました。妻は「親熊が居るかもしれない。危険だから引き返そう」と言いましたが、何とかなだめて予定通り天滝まで登りました。

 下山後、登山口近くにある「レストハウス天滝」に立ち寄り、従業員に熊の目撃談を報告したら、「今年は早いねえ。いつもは冬眠に入る前まで出ないんだけど」との返事。隣のテーブルの先客(中年夫婦)も私たちより200bほど下で見たとのこと。そして「危険と判断して引き返した」と言っていました。前出の従業員によると、紅葉期の週末はハイカーが多いので出てこないのだそうです。この日は平日(金曜日)で、駐車場の車は7〜8台。紅葉はまだまだ先のようでした。 

 この滝の映像はかつて、NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」のオープニングに使われていたそうです。私は連続テレビ小説を見たことがないので、帰宅後に知人から聞くまで、そのことは知りませんでした。

 

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