「しんぶん赤旗」に掲載された練馬区についての記事の一部をご紹介します。

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「保育園落ちた」2017/保活切々(2017年2月27日付、社会面より)

会社都合の退職 基準点1点引かれ
こども園受かり「認可取り下げろ」


> 今年も多くの児童が認可保育園に落ちたことを受けて、練馬区保育問題協議会は26日、東京都練馬区で緊急に「交流会&相談会」を開きました。入園申請が「不承諾」になった保護者を中心に実態を話し合い、先輩ママパパや保育士が保活や預け先探しなどのアドバイスを行いました。

東京・練馬 先輩ママパパら アドバイスも

 同会副会長の山口真史さんは、同区で今年の入園申請の第1希望者が5130人と昨年より825人増えていることなどを紹介。「この大変な状況を政府や国民に伝えていかなければならない」と参加者に呼びかけました。

保護者訴え
 相談に訪れた約20人の保護者からは「夫婦でフルタイムだったが、会社の都合で退職し、入所基準点を80点もらえるところがマイナス1点され落ちた。契約社員で入園が決まらないと契約を切られてしまう可能性がある」という声や、「82点あったのに全て落ちた。区は認定こども園に入れというが遠く、バスは行きだけ。帰りのバスも必要だと区に言ったが、園側が渋ると断られた。そこは行政がどうにかするところ。全ての子どもにサービスが行き届くようにしてほしい」という要望がありました。
 また、「こども園に受かってすぐ、区から認可の応募を取り下げるようにと電話があった。認可に入りたいのに、こども園が受かってしまうとダメみたい」などの実態も出されました。
 3歳の娘を小規模保育園に入れている女性(45)は、入管法で勤務時間が制限されているため、点数が低くなり、保育園に落ちたといいます。「なんだか差別をされているみたい。入園できないと仕事を辞めるか、引っ越すしかない。どうにかしてほしい」と切実な訴えを語りました。

申し立てへ
 練馬学童保育連絡協議会会長の柳沢健二さんは「80点以上あって落ちている方は、何かが減点されている可能性がある。区に確認した
方が良い」と助言し、応募取り下げの件には「初めて聞いた事例だ。今後問題として扱っていきます」と答えました。
 同会は、「当事者の現状を行政に伝えよう」と集団で異議申し立てを行う準備もすすめています。
 日本共産党の米沢ちひろ区議が参加し、「保育の必要なお子さんが、同じ園、人間関係の中で育つ環境が整えられるよう、区に改善を求めていきます」とあいさつ。生活者ネットの区議もあいさつしました。

ネット発信活用で応援/演説を生中継「お世話になっている米沢さんの力に」/東京都練馬区のサポーター(2015年4月24日付、政治総合面より)

 「日ごろお世話になっている米沢さんの力になりたい」。ケンケンさんは、3期目をめざす日本共産党の米沢ちひろ候補をなんとしても当選させようと、ネットでの発信に力をいれています。
 原発問題で政治に関心をもち、昨年4月の練馬区長選で共産党推薦候補を勝手連的に応援していたケンケンさん。米沢候補のツイートを拡散し、街頭演説の予定をツイッターで発信。さらにその場からネットで生中継(ツイキャス)するなど奮闘しています。「ネットで見たら、近くでやってたから」と演説を生で聞きにきてくれた人も。ケンケンさんは、「区議選は限られたエリアが対象だけど、ネットでの情報発信はとても意義がある」と言います。
 米沢候補みずからも、忙しい合間をぬってSNSに発信。これまでツイッター上での交流だけだったYさんは、「米沢ちひろさんの第一声を聞きに中村橋へ。すごく人間味あるけど芯の通ったりんとした人だった」と支持してくれました。「自公が与党でいる限り改革はすすまない」とツイッターに書きこんできた人は、まったく面識がありませんでした。米沢候補とのツイッターのやりとりを通じて、「米沢さんに投票して大丈夫そうですね。明日期日前投票に行ってきます」。
 「ネットでつながってる同世代の人たちから次つぎと共感の声が広がってる」と米沢候補は手ごたえを語ります。

文科省も「聞いたことない事例」/学校分断、東京・練馬区の道路計画/共産党が聴取(2014年9月5日、首都圏のページより)

 東京都練馬区が大泉第二中学校(大二中)を分断するように道路建設を計画している問題で、日本共産党の笠井亮衆院議員と島田拓、とや英津子、米沢ちひろ、やくし辰哉の各区議、松村友昭都議が3日、文部科学省の職員に説明を求めました。田村智子参院議員秘書が同席しました。
 大二中を分断する補助135号線と補助232号線は1947年と66年に計画された都市計画道路です。練馬区は東京都と共同で定めた計画にもとづき、2017年度の着工を目指して、補助135号線の整備計画素案を2013年12月に公開しています。区は計画の変更は困難として、大二中を交差するようにトンネル状の道路を通し、それに合わせて校舎などを立て替える計画を出しています。
 島田区議らは道路の騒音、振動、排ガスや敷地の分断などによって生徒の学習環境や健康が脅かされると強調。保護者や近隣住民からも計画の撤回を求める署名が集まっていることを紹介し、現地を調査して子どもたちの教育環境を悪化させないよう手だてをとるべきだと訴えました。
 笠井議員は、良好な教育環境保持のためにも文科省として、まず実態を把握すべきだと述べました。
 文科省は学校が4分割されるような事例は聞いたことが無いと答え、具体的な対応は今後検討すると述べました。

いっせい地方選・東京/区市町村議選の候補/第1次公認(2014年5月24日付、首都圏のページより)

 日本共産党東京都委員会が23日発表した、来年4月のいっせい地方選挙・第1次公認候補者を紹介します。区市町村のかっこ内数字は議会定数。候補者の数字は年齢、現職、元職、新人の区別です。

〔……〕
◇練馬区(50)
 やくし辰哉 26現
 とや英津子 50現
 米沢ちひろ 37現
 有馬  豊 46現
 島田  拓 34現
 坂尻まさゆき 43新
〔……〕

スクープ/外環道でボロもうけ/ゼネコンの秘策/外れない宝くじ$V入札方式(2014年4月27日付、日曜版1面より)

 「ハズレのない宝くじ」。ゼネコン関係者がそう呼ぶ新しい入札方式で、大手ゼネコンが巨額公共工事を高値受注し、大もうけしています。その舞台は、「1メートルつくるのに1億円かかる」という東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事。編集部の調べで分かったそのカラクリは…。
 取材班

 消費税大増税が強行された直後の3日。国の委託を受けた東日本高速道路と中日本高速道路の両社が、外環道のトンネル工事4本を契約しました。
 同工事は、関越道大泉ジャンクション(東京都練馬区)から東名高速東名ジャンクション(同世田谷区)の16.2キロに、外径16メートルの本線トンネルを2本掘るもの。落札金額の総額が約5314億円超で、原資は税金です。
 認可保育園を3万人分つくる費用が780億円ですから、これと比べても巨額です。
 奇怪なのは、まるで談合をしたかのように大手ゼネコン4社(鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設)が幹事社の共同企業体(JV)がそれぞれ四つの工事で仲良く1工事ずつ受注。しかも談合に特有の91.39〜98.51%という高い落札率(予定価格に対する落札額の割合)になっていることです。(図参照)

税金食い物
 「4工事で4JVがハズレなく受注できるように大手ゼネコンと役所が相談して決めた」(ゼネコン関係者)という新方式のカラクリは後述するとして、まず大手ゼネコンの大もうけぶりをみると―。
 「はっきりいってかなりもうかる」と明かすのは工事を受注したゼネコン幹部。「落札率が70%ぐらいでも十分に採算が取れる。90%以上だと笑いが止まらない」と語ります。
 なぜか―。
 工事費の7割近くを占めるのは、トンネルを掘るシールドマシン(掘削機)とセグメント(トンネル外壁となるブロック)の費用。
 「シールドマシンは、発注者が積算した金額よりかなり安くメーカーから購入できる。パイ(総額)が大きいので、もうかる額も半端ではない」(ゼネコン幹部)
 また「完成工事総利益率は15%程度が目標」(前同)といい、目標通りなら受注した4JVには800億円近いもうけが―。
 「市民による外環道路問題連絡会・三鷹」の事務局の西島正樹さん(55)は怒ります。
 「安倍政権は消費税大増税で庶民を苦しめる一方、ムダな工事に巨額の税金をつぎ込んで大手ゼネコンにもうけさせる」
 「ハズレのない宝くじ」方式のカラクリとは―。

6面につづく

関越道高架下に高齢者施設/住民・笠井議員、国などただす/東京・練馬に計画(2014年4月24日付、首都圏のページより)

 関越自動車道の高架下に東京都練馬区が高齢者センターなどを建設しようとしている問題で、沿線住民や日本共産党の笠井亮衆院議員が22日、認可などの権限をもつ国交省、高速道路保有・債務返済機構、NEXCO東日本をただしました。松村友昭都議、党練馬区議団が同席しました。
 同問題は、国が高架下の利用方針を「抑制」から「推進」へと転換したことを機に、区が大泉ジャンクション近くに高齢者センターなどの建設を計画しているもの。住民らから「高架下がふさがれれば、防災や道路点検に支障をきたす」「環境の悪い所に高齢者を押し込むもの」などの反発が起きています。区は3月に基本設計を提示。5月の住民説明会を経て、占用許可申請をするとしています。
 参加者は、国の「許可基準」や社会資本整備審議会の道路老朽化対策の「提言」に照らしても問題が多く、機構のパブリックコメント(意見公募)では反対意見が圧倒的だったことを示して、責任ある対応を求めました。
 国などは「区から具体的な話はきていない」などと回答。区の設計では道路橋脚と壁の間隔が国の基準通りに確保されておらず、確保すればバリアフリー法が規定する廊下幅を確保できないという問題について、NEXCO担当者は「離隔をとってもらう」とのべ、住民への説明についても「現地に出向き話を聞くようにしたい」と答えました。

いわさきちひろ没後40年/絵が語りかけること/ちひろ美術館・東京元副館長松本由理子さんが講演(2014年4月18日付、くらし1面より)

 公益財団法人いわさきちひろ記念事業団評議員/世界中の子どもみんなに幸せを
 「世界中のこども、みんなに平和としあわせを」と願い、生涯子どもを描き続けた画家・いわさきちひろが1974年に55歳の若さでこの世を去ってから、今年で40年がたちます。
 (平井真帆)

 「もし、ちひろが生きていれば今年で95歳。生前のちひろを知っているという人も本当にわずかになりました。私たちが見ている絵も41〜60年前の絵なのです」
 ちひろ美術館・東京(練馬区)で4月6日に、没後40年を記念して開催された講演会。元副館長の松本由理子さんは、こう感慨を込めました。
 休日の美術館は、赤ちゃんを連れたカップルや、若い来館者が目立ちます。

わが子そっくり
 ちひろの絵の魅力の一つは、見た人が「うちの子(孫、妹)にそっくり」と感じること。誰が見ても「自分の(身近な)子」に似ていると感じてしまうのです。不思議なことに海外でも同様の反応があるとか。
 なぜか。「ちひろの絵は、相手がイマジネーションをふくらませるために余白≠残しているから」と松本さん。
 「ちひろの絵には、髪の毛に色がついていません。まゆ毛も白目もありません。鼻も口も、顔のりんかく線もほとんどない。描いていない部分は全て、自分の最も大切な子どものイメージを加えることができるのです」
 瞳は黒く塗りつぶされ、子どもの純真な心を表すように、まっすぐ正面を向いています。
 そんなちひろが、はっきりとした白目≠描いたのが絵本『戦火のなかの子どもたち』でした。
 ベトナム戦争への怒りをこの作品に注ぎ込み、完成の翌年、息を引き取ります。「命と引きかえに」描いた作品でした。
 ちひろが青春を過ごしたのは、日本が侵略戦争に突き進むさなかでした。26歳のとき空襲で、家を失った一家は東京から長野県に疎開します。
 戦争の悲惨さ、残虐さを、身をもって知ったちひろは戦後、日本共産党に入党。後に党の衆議院議員となる松本善明さんと出会い結婚します。
 晩年、雑誌のインタビューで「戦争が終わって、はじめてなぜ戦争がおきるのかということが学べました。そして、その戦争に反対して牢に入れられた人たちのいたことを知りました。殺された人のいることも知りました。大きい感動をうけました」と答えています。

「生きていたら」
 「私たち美術館のスタッフはいつも『もし、ちひろが生きていたら、どうしただろう、どう考えただろう』ということを一番大きな柱にして運営しています。戦争につながる可能性がある、どんな小さな芽でも摘んでいかなければならない」と語る松本さん。
 ちひろの展覧会は中国、韓国、台湾、ベトナムでも開催されています。時代や国境を超えて愛されているのは、誰もがふだん目にする、なにげない子どもの姿です。
 松本さんは訴えます。「ちひろの絵は、子どもって、本当はこんなにかわいいの、この子たちに悲しい思いをさせないで、そういう世の中にしないように皆で力を合わせましょうと、語りかけているのではないかと思います」

異議あり、保育園に入れない/「認可増やして」パパ・ママ立つ/福祉なのに保活≠チておかしい(2014年3月23日付、日曜版18面より)

 「このままでは退職? なんとかしてほしい」。子どもを認可保育園に預けることを認められなかった父母が、今年も異議申し立てに、東京都をはじめ都市部の役所に押し寄せています。認可保育園に入れない待機児童数は、全国で2万2741人(厚生労働省昨年9月発表)にも。実態と問題点、解決の方向は―。
 豊田栄光、那須絹江記者

 2月28日、東京都小金井市役所の3階会議室は、抱きかかえられた子どもとパパ、ママであふれかえりました。認可保育園への入園を「不承諾」とした市の決定に、59人の親が、行政不服審査法に基づき異議を申し立てました。インターネットでの呼びかけを見た親が大半でした。
 「育児休暇を6カ月延長します。それでも保育園が見つからなければ、退職するか、埼玉の実家に引っ越し、親に子どもを預けるしかありません」
 食品検査団体に勤める母親Aさん(26)は、まもなく1歳の女の子を抱え、焦りが募るばかりです。異議を申し立てたパパ、ママはみな同じ心境です。

 東京都品川区の〔……〕さん(41)は、1歳7カ月の息子が認可保育園に入れませんでした。4月からケアマネジャーとして病院に勤務することが決まっています。
 辻さんは、今年に入り認可保育園増設を求める署名を開始。3週間で800人以上を集めました。「赤ちゃんを抱っこしている親がいれば、初対面でも声をかけました」
 入園不承諾への集団異議申し立ても呼びかけ、2月28日、5人の親が参加しました。
 「保活≠チて言葉は絶対におかしい。保育は福祉なのに、保育園探しの活動をしないと入園できないなんて悔しい。行動を起こさないと何も変わらないと考えました」

国会で各地で共産党が提案
 日本共産党は、国会や地方議会で、認可保育園増設を繰り返し求めてきました。小池晃参院議員は、利用可能な国有地の低価格での譲渡や賃貸を要求し、財務省から「前向きに検討したい」(2010年3月18日、厚生労働委員会)との答弁を引き出しました。
 すでに東京都世田谷区では国有地を活用して、12年4月に、私鉄駅前に二つの認可保育園が開園しました。都有地の活用は、目黒区、北区、練馬区、府中市などで始まっています。
 昨年の都議選で躍進した日本共産党都議団は、獲得した議案提案権を生かし昨年9月、認可保育園を新設・増築する場合に、都が土地取得費を助成する条例案(4年間で200億円、8千人の定員増を想定)を提出しました。
 そのときの議会では、条例は成立しませんでしたが、引き続き今年の3月議会でも、国有地や都有地の安い地代での提供、土地取得費助成を、都に迫っています。

自営業者も隔てなく入れて/男の子(1歳1カ月)パパ・〔……〕さん(41)
 夫婦ともにフリーランスで編集関係の仕事をしています。基本は自宅での仕事ですが、子どもの面倒をみながら、以前と同じようにはできず、仕事量を減らしています。
 もともと少ない収入が減るので、生活は厳しいです。自営業者は差別されているような気がします。働く親がだれでも預けられるようにしてほしい。

預け先なくて内定取り消し2回/女の子(1歳3カ月)のママ・〔……〕さん(38)
 申し込んだ認可8カ所、認証3カ所、無認可保育室1カ所、すべてだめでした。
 出産前はパートで働き、育児休暇がなかったので、仕事を辞めました。出産後、新しい仕事をみつけましたが保育園が決まらず、2回も内定を取り消されました。経済的にも、精神的にもつらい。本当になんとかしてほしいです。

認証保育園
 国の基準(認可保育園)を緩和した東京都独自の保育園制度

*待機児童*
 待機児童の定義は、自治体によってさまざまです。実際の数はもっと多いと考えられます。東京都議団の調査では、4月からの入園を希望し認可保育園に入れなかった子どもの数は、回答のあった18区25市3町合計で約2万4千人にのぼり、入れない子どもは4割弱です。

日本共産党議員の質問/練馬区、救急6割が区外搬送/松村都議、医療過疎♂善要求/都議会予算特(2014年3月16日、首都圏のページより)

 14日の東京都議会予算特別委員会で、日本共産党の松村友昭都議は、医療過疎¥態の練馬区の現状を改善するため、2次医療圏を見直すとともに、有床診療所の活用などを進めることを求めました。
 松村氏は、東京都の人口10万人あたりの一般病床数は全国41位と極めて低いと指摘。病床数の配分が複数自治体の2次医療圏ごとに決まるため、練馬区の人口10万人あたりの一般病床数が区部平均の3割と、同一医療圏の他3区と比べて非常に少ないとし、2次医療圏の見直しを求めました。
 松村氏は、救急医療の6割が区外搬送され、区民の6割以上が区外の医療機関で出産している実情を指摘。妊婦の搬送先が約1時間も見つからず、赤ちゃんが亡くなった例をあげ、区の年間出産数が約6000人であるのに、施設基準を満たす新生児集中治療室(NICU)は1床もないと指摘。NICU整備を考えている順天堂大学練馬病院に支援し、同区に18床を整備するよう求めました。
 川澄俊文福祉保健局長は「NICUを増床する場合は今後とも財政支援を行っていく」と答えました。
 また、松村氏は「練馬の現状を打開するカギは有床診療所にある」と述べ、入院診療単価が低く運営が困難な有床診療所に対し、都が都有地活用による医療インフラ整備などに取り組むことを提案しました。
 舛添要一知事は、有床診療所が「在宅医療の提供、急変事の在宅患者受け入れ、介護サービスの提供など、多くの役割を担うもの」と評価。川澄局長は「法令等で定める基準を満たす場合に限り、医療機関からの届け出によって(病床を)設置することが可能だ」と認めました。

主張/待機児童の急増/保育所大増設で事態打開を(2014年3月8日付、2面より)

 4月からの保育所入園をめぐる事態が、昨年にも増して深刻です。日本共産党東京都議団の調査では、都内で認可園を希望しても入れない児童は昨年より3919人増えて2万5992人(3日現在)となり、入れない割合は平均でも約4割、武蔵野市や世田谷区では6割にものぼります。さいたま市、川崎市でも過去最多の不承諾数です。まさに異常な事態です。

子どもたちが犠牲に
 父母たちの行動が今年も各地で膨らみ、東京の小金井市では60人の父母が、練馬区でも50人が、やむにやまれぬ思いから子ども連れで役所にかけつけ、「異議申し立て」をおこしています。「第5希望まで全滅」「入所できないと内定が取り消される」の悲鳴を、これ以上絶対に放置することはできません。
 国と自治体は、その責任で待機児童解消に足を踏み出すことが求められます。児童福祉法第24条は、保育に欠ける児童について、保護者からの申し込みがあった場合に、保育所で保育させることを市町村に義務づけており、現在の実態はこの法律に反した状況です。
 とりわけ国には大きな責任があります。待機児童の急増は、1980年代からの保育所運営費の国庫負担割合の引き下げや、「規制緩和」「民間委託」「民営化」の施策のもとで、認可保育園をつくらずに済ませてきた自民党政治によってつくりだされたものだからです。
 待機児童数が急増し始めた90年代後半から、政府は「詰め込み」と「民間任せ」で対処してきました。定員を年度当初115%、年度途中125%の基準さえなくした結果、「廊下でお昼寝」などをひろげました。職員の目が行き届かなければ命の危険が生じます。「民間任せ」のもと2011年までの10年間に私立保育園は2390カ所増える一方、公立は2927カ所も減らされました。もうけ優先で「高架下の保育園」もうまれています。一番の犠牲者は子どもたちです。これでは子どもたちの豊かな発達は保障されません。
 この間の父母や保育関係者の運動と日本共産党のたたかいによって認可保育所増設にとりくむ自治体もうまれていますが、思い切った大幅増設が必要です。
 安倍政権が女性の活用≠ニ言ってすすめる待機児童解消は、園庭のないビル内の企業園や株式会社の参入です。ましてや「子ども・子育て支援新制度」はさらに企業参入を促し、基準を緩めた小規模保育の活用をすすめて公的保育を後退・解体させるものであり、「認可保育所に入りたい」の願いにこたえるものではありません。
 国と自治体がその気になれば、待機児解消は可能です。日本の子育て予算は国内総生産(GDP)比でフランス、スウェーデンの3分の1です。増額が不可欠です。

国有地など活用し
 待機児童の6割強が大都市圏に集中しています。すでに日本共産党は国有地、都有地などの活用を提案しています。保育所整備への用地取得費用、補助事業の拡充と減額貸し付け、無償貸与などを行えば道は大きく開けます。保育士の待遇改善と確保、学校の空き教室などを利用した認可基準での緊急保育、無認可保育所への補助強化なども待ったなしです。
 日本共産党は、希望する子どもたちがいつでもどこでも入所できる保育行政へ奮闘します。

ノロウイルス予防・症状・対処/東京・大泉生協病院院長・小児科部長齋藤文洋さんに聞く(2014年2月1日付くらし1面より)

手洗いとしっかり消毒/一番の治療は水分
 ノロウイルス対策について、大泉生協病院(東京・練馬区)院長・小児科部長の齋藤文洋さんに聞きました。
 (武田祐一)

 ノロウイルスは、急性のおう吐、腸炎による下痢を引き起こすウイルスです。熱はほとんど出ません。

ワクチン開発中
 最近は、採取した大便から簡単に判定できる試験セットもあります。しかし保険適用外で医療費が高くなるので、実際は症状をみて判断しています。
 このウイルスの特効薬はなく、ワクチンもまだ開発中です。
 いまのところ対症療法しかありませんが、体内のウイルスが体外に出れば症状は治まります。
 症状の経過的な特徴は、最初は、おう吐、下痢が起きます。おう吐は1、2日で治まり、下痢は4日くらいで治まります。5日以上続くようなら、ノロウイルスの感染症ではない、別の病気の可能性もあります。

塩分と糖分とを
 一番の治療は水分を補うことです。
 おう吐、下痢によって水分が失われるため、脱水になります。これを防ぐためには水分を補給することが大事です。塩分と糖分を同時に補給することで吐き気はおさまりやすくなります。体に吸収されやすい経口補水液(別項)を作って、こまめに飲んでください。
 予防は、第一に手を洗うことです。ノロウイルスの感染源は、吐いた物や下痢の便です。トイレのあとは必ず手をよくあらうこと。また、感染者の吐いた物は、湿っているうちに処理・廃棄して、その場所を消毒します。吐いた物のかすが乾燥して飛び散ると、それが感染源になることもあります。マスクの効果は大きくありません。

塩素系漂白剤で
 床などは、うすめた塩素系漂白剤で拭いて消毒してください。ノロウイルスは熱に強いので、85度以上のお湯に1分間以上浸さないと不活性化しません。タオルや衣類は、可能ならば、煮沸したほうがいいです。
 漂白できない衣類は、しっかり水洗いし、外に干すこと。外気に3時間以上さらせば大丈夫です。この際に窓はしっかり閉めてください。乾燥したウイルスが屋内に入らないようにするためです。また、じゅうたんなど、ウイルスが取れにくいものがある場合は、よく換気することで、ウイルスの量を減らすことができます。
 感染者の世話をする人は、吐いた物や便の処理をしたあと、しっかり手を洗ってください。

何回も感染する
 ウイルスの大半が体外に排出されると回復します。体内のウイルス量が減っても、1カ月くらいウイルスが出続けます。感染拡大を防ぐために、学校や保育園に行けるかどうかは医師の判断に従ってください。ただ、学校によっては病気が回復して1週間たたないと登校できない≠ニいう場合もあります。
 病後は一時的にウイルスの免疫ができますが、インフルエンザと違って持続しないため、ひとシーズンに何回も感染する可能性があります。流行期には、予防を徹底してください。

経口補水液の作り方
 水1リットルに砂糖40グラム(大さじ4と2分の1杯)、塩3グラム(小さじ2分の1杯程度)を入れ、かきまぜて、よく溶かします。レモンやオレンジジュースなどで味を調えると飲みやすく、電解質を補うことにもなります。

消毒液の作り方
 500ミリリットルの水を入れたペットボトルに、市販の塩素系漂白剤をおよそ10ミリリットル(ペットボトルのキャップ2杯分)入れます。作る時は手袋を着用します。

不顕性感染
 細菌やウイルスなどに感染したにもかかわらず、症状を発症しない状態のこと。不顕性感染者は、感染に無自覚のまま病原体のキャリアー(保菌者)となり、病原体を排出して感染源となる場合があります。感染を広げないためには、石けんと流水でしっかり手洗いをすることが重要です。


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